Home 日本酒ニュース 【新潟】廃校を酒蔵にリノベーション! 校訓は「幸醸心」

学校蔵1

 日本酒真野鶴の醸造元、尾畑酒造(佐渡市真野新町)は廃校になった小学校を改装した酒蔵でつくった新銘柄「学校蔵」を売り出した。生まれ変わった学校の校訓は「幸醸心(こうじょうしん)」。酒造りを通した人のつながりから幸せを醸す。そんな思いから、来年は「酒造りの学び場」の試みも始める。

 3日、酒蔵となった佐渡市の旧西三川小学校に住民を集め、設備のお披露目会と酒の試飲会があった。卒業生で農家の男性(63)は酒をちびりと飲んでは「うまい」とうなり、「酒蔵として残すのは良い取り組み。今後も人が集まるように願っている」と話した。

 真野湾沿いの高台にある同校は2010年、136年の歴史に幕を閉じた。体育館はスポーツ団体がバドミントンの練習場に使っているが、ほかの教室は放置状態だった。同社は14年5月、理科室と理科準備室を改造して酒蔵とし、そこで酒造りを始めた。

 蔵は通年で酒造りができるように整備。金属製のパネルを壁に張って空調設備も完備し、約2千リットルのタンクを2基置いた。これまで冬に酒を仕込んできた同社としては、春、夏の酒造りは挑戦だった。酒米や香りづけの杉材といった佐渡産の材料ばかりをそろえ、3種類の新銘柄「学校蔵」を生み出した。

 小学校跡を酒蔵にしたきっかけは、同社の平島健社長(50)が、少子化によって島内の学校が統廃合していく状況を知ったからだ。

 10年前、10市町村が合併して佐渡市になったのち、市教育委員会が学校の統廃合を検討した。平島社長は検討委員会の委員の一人になり、同校が廃校の方針であることを知った。「高台から夕日が望める素晴らしい場所なのにもったいない」。その後、別の現場で朽ち果てた廃校舎も見た。

 「自分は酒屋。酒造りしかない。それに酒を学ぶ場所も作りたかった」。廃校後、佐渡市や地元住民に提案し、公募によって廃校舎の使用権を得た。

 平島社長は学校蔵の校長を自称する。校訓は幸醸心。人の交流拠点である校舎を維持し、人のつながりを保って幸せを醸し出すとの思いを込めた。来年5月ごろ、国内外から酒造りのプロから日本酒のファンまで希望者を募り、約1週間、酒造りの核となるこうじづくりから仕込みまでを学べる教室を開く計画だ。

 平島社長は「人がいなくなると地域の活力は落ちる。人を招いて新しいコミュニケーションができれば、新しいものが生まれるきっかけになるかもしれない」と話した。

■独特の味わい 三者三様

 酒「学校蔵」は3種類ある。仕込み1号は濃いうまみがうりの生酒と、加熱処理されてほどよい酸味が際立つ辛口の2種類。仕込み2号は、もろみから酒をしぼる際にあえて少量の沈殿物を残した「おりからみ」だ。いずれも一升瓶が3千円。4合瓶が1500円。問い合わせは尾畑酒造(0259・55・3171)へ。(角野貴之)

 

出典:朝日新聞DIGITAL
http://digital.asahi.com/articles/ASGC37VYFGC3UOHB00J.html?_requesturl=articles/ASGC37VYFGC3UOHB00J.html&iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASGC37VYFGC3UOHB00J

参考:五代目留美子の蔵元日記
http://ameblo.jp/obatarumiko/

参考:Facebook 学校蔵プロジェクト
https://www.facebook.com/manotsuru.gakkougura

参考:真野鶴ホームページ
http://www.obata-shuzo.com/home/gakkogura0.htm

 


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