sake 注目

日本酒を世界酒へ!2017 年度も過去最高の輸出総額を記録!!昨年比119.9%の伸び

日本酒造業の中央組合団体である日本酒造組合中央会(東京都港区:会長 篠原成行)は、財務省貿易統計による数値に基づき 2017 年度(1 月~12 月)の日本酒輸出総額を発表しました。

日本酒輸出総額は、8年連続最高額を更新しており、海外での日本酒人気は継続中です。昨対比 119.9%を記録しています。
※10年前からは 265%アップとなる。

金額・数量とも第1位はアメリカとなっています。アメリカの次に、韓国・中国・台湾・香港のアジア諸国がランクイン。中でも、中国は昨対比が金額ベースで123%から 183%(61 ポイント)、数量ベースでも 121%から 174%(53 ポイント)と急上昇し、なんと10年前と比較すると 1,620%(金額ベース)も上昇中。

輸出実績推移(出典:財務省貿易統計)

輸出実績推移(出典:財務省貿易統計) 単位:百万円

 

【輸出実績推移トピックス】

▼全体について
・金額・数量ともに過去最高を記録。総額約 186 億円(昨対比 119.9%)
・数量では、一升瓶(約 40cm)に換算すると約 1300 万本。距離に換算すると約 5,200km(東京-シンガポール間に相当)し、個人が消費するためには約 356,164 年(1 日 1 合消費計算)かかる計算となります。

 

▼国別について
・金額・数量ともに第1位はアメリカ。現地で酒造業を営むメーカーも増えるなか日本酒そのものへの関心が高まっていることから、今後も輸出額が伸びることが予想されます。
・アメリカの次に、韓国・中国・台湾・香港のアジア諸国がランクイン。中でも、中国は昨対比が金額ベースで123%から183%(61 ポイント)、数量ベースでも 121%から 174%(53 ポイント)と急上昇し、なんと10年前と比較 すると 1,620%(金額ベース)も上昇中!長年、各酒蔵が熱視線を送りつづけていた中国で、日本酒ブームがついに花開いたと言えるのではないでしょうか。

 

国別グラフ(出展:財務省貿易統計)

金額ベース

数量ベース

 

日本酒造組合中央会 会長 篠原成行
昨年 11 月に締結された環太平洋パートナーシップ協定では参加 11 か国との大筋合意と昨年 12 月の日EU経済連 携協定(EPA)交渉での交渉妥結を経て、今後の國酒の輸出振興・輸出拡大に追い風となると考えています。 中央会としても毎年世界各地で行われる世界大会等を絶好の機会と捉え、2015年のイタリア・ミラノ国際博覧会(ミラノ万博)、平成28年の伊勢志摩サミット、ブラジル・リオデジャネイロ オリンピック・パラリンピックにおいて國酒をPRしています。また、平成 29 年にはフランス・ボルドーでの VINEXPO へ業界団体として初めて参加しました。今後はドイツの PROWEIN やニューヨークでの VINEXPO に向けて準備を進めているところです。 日本酒、本格焼酎・泡盛ともに継続して国際空港キャンペーン、ニューヨークやロンドン、香港(平成 29 年度より設置) におけるサポートデスクの配置など各地域での海外イベントなどの「國酒」の輸出振興策に重点的に取り組んでいるところです。今後とも輸出基本戦略に沿ってフランスジャポニズム 2018 など各地域での海外イベントを検討・準備していくこととしています。今後も「國酒」の発展のための更なる努力をしてまいります。

 

日本の酒情報館 館長 今田周三
日本の酒情報館には毎日様々な国の方がお見えになり、ほとんどの方が試飲をしていかれます。良く耳にするのが、「日本酒にとても興味があるが、現地ではまだなかなか色々な種類が手に入らず価格も高いので、日本に来た機会に色々なタイプの酒を飲んでみたい」という声です。その中でも、“どんなタイプの酒がどんな料理に合うのか、またどんな温度で飲むのが適しているのか”など具体的な質問をなさる方から、“初めて飲むのでゼロから教えて下さい”という方もいらっしゃるの で、日本酒の海外需要はまだまだ可能性があると感じています。 情報館では、海外で人気の日本酒を実際に楽しめる場として、様々な国内外のアワードで評価を得た酒などもご用意します。

 

■日本酒造組合中央会について
日本酒造組合中央会とは、酒類業組合などに関する法律に基づいた業界団体で、酒類業界の安定と健全な発展を目的とし、全国の約 1,750 の蔵元(清酒、本格焼酎・泡盛、本みりん)が所属しています。また、『國酒(こくしゅ)』 といわれる日本酒、本格焼酎・泡盛、本みりんについて情報発信することで、国内外に幅広く認知を向上する活動に取り組んでいます。

日本酒造組合中央会
http://www.japansake.or.jp/

 この記事が気に入ったら、いいね !・シェアしよう
最新記事をお届けします!

  • この記事を書いた人

酒蔵プレス編集部

あなたと酒をつなぐSAKEメディア 「酒蔵PRESS」では、Made in JAPANの日本酒を中心に、和酒(日本酒、焼酎、泡盛、梅酒、リキュール、地ビール、日本ワインなど)に関わる情報を発信しています。

-sake, 注目

© 2024 酒蔵プレス