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生活習慣病の改善に日本酒が効く!?【日本酒のすすめ】

今は、まさに空前の「日本酒ブーム」の真っ只中にあります。特に、純米酒、純米吟醸酒は人気で、製造量はそれぞれ前年比109.4~120.1%増と伸びています(平成26酒造年度のデータ、国税庁)。

杜氏や蔵人など「日本酒に携わる人は肌がキレイ」と言われてきました。日本酒を肌につけていた芸者は色白で、肌のきめが細かい人が多いです。日本酒には“美肌効果”があり、つけて良し、お風呂に入れて良し、と大いに効果が期待できます。
詳しくはこちら
http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100015/021200018/

日本酒は健康にいいのか、悪いのか
滝澤行雄さん(秋田大学名誉教授、老健・ホスピア玉川の施設長)は、長年日本酒と健康について研究しており、『1日2合日本酒いきいき健康法』(柏書房)などの著書も多く手掛けています。滝澤さんは「日本酒には栄養価に富む微量成分が多く含まれています。これらには抗酸化作用や生活習慣病の予防などが期待できます。毎日“適量を”飲むことは健康面にいい影響を及ぼします」とインタビューに対し答えました。さらに「日本酒にはアミノ酸、有機酸、ビタミンなど、120種類以上の栄養成分があります。なかでもアミノ酸の含有量は他の酒類に比べダントツ一位で、このアミノ酸こそが本格焼酎やウイスキーをはじめとする蒸留酒にはない、日本酒の健康効果の鍵を握っているのです」と話しました。
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「命の源」とも言われるアミノ酸。日本酒には体で生成することができない必須アミノ酸であるリジン、トリプトファン、ロイシン、イソロイシンの他、運動時のエネルギー源になるアラニン、内分泌・循環器系機能の調整や成長ホルモン分泌の刺激をするアルギニン、免疫機能の維持や消化管の保持をするグルタミン酸など、さまざまなアミノ酸がバランス良く含まれています。なかでも注目すべきはアミノ酸が2つ以上結合したペプチドの量で、醸造アルコールを添加しない純米酒に一番多く含まれています。
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「糖尿病だから日本酒はダメ」は過去のもの
「日本酒から発見された活性ペプチドは、糖尿病患者のインスリンの感受性を改善し、高血圧や動脈硬化といった心疾患のリスクを軽減させます。『糖尿病だから日本酒は避ける』という考えはもはや過去のものです。今や糖尿病学会においても、血糖コントロールが良好、合併症がない状態であれば、1日約1合(純アルコール換算で25グラム)の日本酒の摂取を許可しています。また、グルタミン酸、 システイン、グリシンから成るトリペプチド(グルタオチン)は、抗酸化作用があり、動脈硬化を起こした血管中に蓄積した悪玉コレステロールを除去し、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患を予防する効果があります。コホート研究においても既に結果が出ていますが、糖尿病しかり、適正量の飲酒であれば、生活習慣病を予防することが期待できるのです。」(滝澤さん)

日本酒ががん細胞の増殖を抑制
滝澤さんは、日本酒に含まれる微量成分の中に、がん細胞の増殖を抑制する効果があることも実験的に確かめています(公衆衛生,58,437,1994)。実験では秋田県の純米酒(加熱処理を行っていない生酒を使用)を、ヒトの膀胱がん、前立腺がん、子宮がんの各細胞に加え、24時間培養し、がん細胞の変化を観察しました。すると64倍に薄めた日本酒ではがん細胞を90%以上、128倍に薄めた日本酒では50%以上の細胞が死亡または壊死するという結果が得られました。

1日当たりの適量は?
「健康づくりの要諦は、日本酒1日1~2合です。休肝日を設ける必要はありません、1週間の総量が1日あたり2合程度に収まればいいでしょう。なお、日本アルコール健康医学協会でも、飲酒全般の適性酒量を2合としています」(滝澤さん)。

古くは貝原益軒の『養生訓』にも、その効能が出ている日本酒。いずれにしても過ぎたるは猶及ばざるがごとし。飲み過ぎにはくれぐれも注意しましょう。

出典:日経Gooday(http://goo.gl/wpYsQu

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