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「伝統の技と新しい技術のFUSION」【天覧山・五十嵐】五十嵐酒造‐埼玉県

地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第161回目の当記事では、埼玉県飯能市の天覧山(てんらんざん)を特集します。

緑豊かな地で生まれた淡麗な味わい

―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。

創業者である五十嵐久蔵氏は、もともとは他社の杜氏を務めていましたが、独自の酒造りをめざして明治30年(1897年)に独立。緑豊かな飯能の地で日本酒を造り始めたのが、五十嵐酒造の始まりです。

弊社が基本とするのは、飯能の自然の恵みを活かした酒造り。名栗川と成木川という2つの清流の合流点近くに建てた蔵で、奥秩父の伏流水を井戸から汲み上げて造られる酒は、淡麗ですっきりとした味わい。軽くキレのよい酒を得意としています。

―代表銘柄は?

代表銘柄は「五十嵐 です。

「五十嵐」は五十嵐酒造の代表商品である「天覧山」をベースに、原酒をそのまま直汲みするという新たな試みから生まれたのが「五十嵐」。

原酒ならではの荒々しさや、シュワシュワと残るガス感、フレッシュでさわやかな旨味が同時に楽しめます。

―イチオシ商品はなんですか? 

「天覧山 純米吟醸」

「天覧山」は地元に長年愛され続けている商品です。埼玉県西部地域で全体の7割を販売しています。

全国燗酒コンテストのプレミアム燗酒部門で2020年・2022年に最高金賞を受賞しました。冷~ぬる燗まで美味しく、特にぬる燗にすると香りと米本来の甘味が引き立ちます。

地元の風土料理「ぼたん鍋」との相性が最高!また、TV番組「どっちの料理でしょう!」の特選素材として取上げられることが多かった埼玉県日高市の「ゴールデンポーク」この食材を使ったウインナーがまた相性抜群で食欲をそそります。

麹の調和、洗米のこだわり

―酒造りで心がけていることは?

特に洗米と浸漬に気を使っています。日本酒の原料は米が大半を占めています。

麹を造るにしても原料となる米が綺麗に洗われている事、予定としている目標値2%以内の吸水率が出来てこそ理想とする蒸米が出来あがり、良い麹や酒母、掛米に繋がると考えています。

昔ながらの手造りによる伝統の技、最新のデータの数値化により、杜氏の思い描く酒が出来上がっています。

―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。

・天覧山:

標高195m。山というよりは丘陵という風情で手軽に登れるのが人気です。関東平野の最初にある山なのでスカイツリーや新宿のビル群も見れます。

麓には「ご飯がススム」でお馴染みの会社が運営する醗酵をテーマにした販売所があります。

・巾着田:

秋には500万本の曼殊沙華が辺り一面をレッドカーペットのように赤く染めメッチャ綺麗‼春はコスモスの群生。年間通して川遊びやBBQやキャンプも出来ます。

他にも「ムーミン」を題材にした「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」や「ムーミンバレーパーク」なども近いです。上記の名所には弊社より車で15分以内にあります。

―最後に、読者へのメッセージをお願いします!

蔵の直売所は9時~17時まで年中無休(1月1日~3日まで休み)で営業しています。お近くにおいでの際は遊びに来てくださいね。

今回ご紹介した酒蔵について

【埼玉県】
五十嵐酒造株式会社
埼玉県飯能市川寺667-1
https://www.snw.co.jp/~iga_s/

 

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酒蔵プレス編集部

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