酒蔵紹介

愛知県の酒

愛知の酒(AISHU)[11/2(土)のみ]

『第14回和酒フェスin 中目黒』では、醸造王国の愛知県から厳選3蔵が登場します。情報は随時更新いたします。

●金虎酒造
代表銘柄:『虎変(こへん)』『金虎(きんとら)』
『酒蔵紹介』
弘化二年(1845年)、善光寺街道入口山田村(現名古屋市北区山田)にて初代大阪屋善兵衛が酒造業を始めて以来、代々越後杜氏の技を活かし、手作りを心がけた酒造りを行ってきました。また、名古屋の数少ない酒蔵として地元の期待を背負っています。屋号の「金虎」は名古屋城名物の金鯱と、三代目善兵衛が寅年であった事に由来しています。
金虎酒造の「虎変」は平成24年、名古屋の誇れる銘酒を新たに造りたいという地元愛プロジェクトから製造がスタートしました。米、酵母からラベルに至るまで持てる全てを厳選吟味し、越後流を源流として名古屋の歴史と風土に磨かれてきた伝統の酒造りの技と、若き造り手達の次代への情熱が結実して生まれた逸品です。変革・革新を意味する「虎変」の名の通り、今年より来年、来年より再来年と年を追うごとに進化していく願いと決意をもって「名古屋の新銘酒」を造り続けて参ります。

『お客様への一言』
金虎酒造では名古屋市内の酒蔵として、コンサート・演劇などなど蔵内でのイベントを積極的に行っております。そうした交流で生まれてくる新しい名古屋の日本酒文化をこれからも皆様にお届けしていきたいと考えております。
東京ではまだなかなか扱いのない金虎酒造のお酒、是非お試しください!


●神杉酒造
代表銘柄:『神杉』
『酒蔵紹介』
創業は文化2年10月(1805年)。神杉という名称とその由来は、第七代杉本庄兵衛が、醸造の神様として信仰を厚くしておりました奈良県桜井市三輪町に在る大神神社(三輪神社)より拝名した由緒ある酒名でございます。古歌の中に『味酒(うまざけ)の三輪の神杉かみながら、神さび立てり三輪の神杉』と詠われております。三輪神社は日本最古の醸造の神様であり、三輪山全体の神杉が御神体となっております。


安城の地に隣接する矢作町坂戸(酒人神社)はその昔、三河国志貴荘酒造郷酒人村と言い、後醍醐天皇の延喜式内に詳しく記載されており、酒人親王は『三河の国清き流れあり水甘しとて、この地にありて、美酒を醸さしめ、朝庭大酒所に奉事せり』と記録にございます。又、文化年間、明治用水で有名な都築弥厚一族は、関西の伊丹、池田、灘と並んで全国有数の酒造を安城の地で誇り、当時1万石余を生産いたしました。“三州下り酒"として大江戸八百八町で紀州みかんと肩をならべて謳歌されたものであります。これも安城の土地が酒造に適する、まろやかな清潔な良水が湧出すること、三河の山間地に酒造に適した良いお米が生産され、冬の気候風土が良いお酒造りに適しているからであります。


神杉は豊富で良質な地下水、優良米を更に磨き上げ、伝統の技術をもって年々優良酒を醸造してきました。特に全国酒類調味食品品評会での最高の賞でありますダイヤモンド賞を昭和46年(1971年)に受賞いたしました。名古屋国税局主催の新酒鑑評会にて1983年に首位賞(吟醸酒)、2002年に首位賞(純米吟醸・杉の舞)、2007年には連続22回金賞受賞など通算46回の金賞受賞。国税庁主催(現在、独立行政法人酒類総合研究所)の全国新酒鑑評会にて平成17年を含め通算16回(3年連続を含む)金賞を受賞しております。『特選街』誌 2001年 全国日本酒コンテスト 普通吟醸・純米吟醸の部門にて、『純米吟醸・杉の舞』がグランプリ(第1位)を受賞しました。平成22年、呑んでおいしいみりん『Cremisi』が、優良ふるさと食品中央コンクールにて農林水産大臣賞を受賞いたしました。
平成25年、『大吟醸 斗びんどり』が、なごや美酒欄(中部ニュービジネス協議会おもてなし向上部会主催)5年連続金鯱賞(首位賞)受賞いたしました。
創業以来、唯一無二の酒造りを目指して日々努めてまいりました。「現代和風(210年の伝統と心と技)+新世代のチャレンジ」を取り入れた「碧海野」をはじめ「杉の舞」、「若水穂」「人生劇場」など、新たな「和酒」をご提案していきます。

『酒造りの近況について』
一昨年の造りより『山田錦』の使用を止め、地元米生産農家より愛知県酒造好適米『若水・夢吟香』を中心に商品展開をしています。

『お客様への一言』
名古屋めしに代表される通り、愛知県の料理は味の濃い食事が多いです。その食事にベストマッチな日本酒をお楽しみ下さい!


●角谷文治郎商店
代表銘柄:『三州三河みりん(さんしゅうみかわみりん)』
『酒蔵紹介』
角谷文治郎商店は、明治43年創業以来、みりんの本場三河で伝統的な製法のみりん一筋に造り続けています。
三河では温暖な気候、豊富な水に恵まれ、古くから多様な醸造業が盛んに行われてきました。その中で、『米一升・みりん一升』という、米の甘み、旨みが大変豊かな伝統的な製法を受け継ぎ、お米のおいしさを醸造という技のみで引き出し、長期熟成させています。使用しているお米はすべて国内指定産地のもののみ。特に『有機三州みりん』は国際的なオーガニック基準に適合した原料を使用しています。また、みりんの原料として使用している焼酎は、みりんの豊かな香り、味わいのため、すべて自社にて醸造しています。

『みりん造りの近況について』
和食で使われるイメージの強いみりんですが、本来は500年の歴史を持つ日本固有の「お米の甘いお酒」。戦国時代の頃には貴族階級の方たちに「高級な甘いお酒」として愛飲されていました。
角谷文治郎商店では、みりんはお米のおいしさをまるごと引き出した「もち米のリキュール」として考えています。また、日本のお米のおいしさを、“みりん"というかたちで多くの方に楽しんでいただきたいと思い30年以上前から海外輸出にも取り組み、和食に限定されず、さまざまなジャンルのお料理やお菓子にお使いいただいております。

『お客様への一言』
みりんをぜひ一度味わいにきてください。

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酒蔵プレス編集部

あなたと酒をつなぐSAKEメディア 「酒蔵PRESS」では、Made in JAPANの日本酒を中心に、和酒(日本酒、焼酎、泡盛、梅酒、リキュール、地ビール、日本ワインなど)に関わる情報を発信しています。

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