時間に寄り添う日本酒 HINEMOS【HINEMOS】RiceWine‐神奈川県

地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第258回目の当記事では、神奈川県小田原市（おだわらし）のRiceWine（ライスワイン）を特集します。

時間に寄り添う日本酒

―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。

HINEMOS（ひねもす）は時間をコンセプトにした日本酒ブランド。もっと日本酒を日常の一つひとつの時間に寄り添う身近なものにしたいという想いから、世界中の人たちの共通概念である「時間」を商品コンセプトにしました。

創業300年以上続く「森山酒造」の12代目湯浅俊作により、HINEMOSは造られています。2021年7月に、創業の土地である愛知県から神奈川県小田原市に移転。過去に前例のない「冷蔵倉庫の中での酒造り」を行っています。

―代表銘柄は？

「SHICHIJI（PM7:00）」

HINEMOSが生まれたきっかけの一本。
何を買ってみようか迷われた時には、SHICHIJIがおすすめ。新しい日本酒の世界を広げます。創業時の「自分自身が心の底から美味しいと思う日本酒を」という想いの結晶で生み出されました。

SHICHIJIという銘柄名が表している通り、PM７:00の乾杯の一杯目はどんなお酒が相応しいかを試行錯誤して作り上げた自信作です。

低アルコールながらすっきりと濃厚を両立。甘味と酸味を備えているため、シャンパングラスで飲むのはもちろん、氷を入れてロックで味わっていただくのもオススメです。

お薦めの飲み方：冷やしてワイングラスで。

―イチオシ商品はなんですか？　

「SAKURA YOJI」

桜の季節に向けて、甘口銘柄で人気のYOJI（AM4:00）を桜にリデザイン。桜が咲きほこる、一年の中でも最も華やかな時間に寄り添うボトルに。

甘く優しいフローラルな香り、甘口かつ爽やかな味わい。春の訪れを感じさせてくれる一本です。

※現在は完売したため今シーズンの販売予定はありません

季節に左右されぬ酒造り

―酒造りで心がけていることは？

多くの酒蔵では秋冬の寒い時期に日本酒を造る、いわゆる「寒仕込み」が一般的ですが、森山酒造では一年中温度が均一な冷蔵倉庫の中で酒造りを行っています。そのため、季節を問わず日本酒造りを行うことができ、試作の回数を飛躍的に向上させることを実現しました。

また、近年は暖冬など自然条件の変化があり、寒い時期であっても極端な温度変化が日単位で起こることもあります。

一般的な酒蔵は温度管理に苦心することも多いですが、森山酒造は冷蔵倉庫の中にあるため、外部環境の変化は排除されています。つまり、外部環境に左右されることなく、最新の酒造りの技術を安定的な環境で思い通りに実行することができる、理想的な酒造りの環境となっています。

日本酒業界の常識にとらわれることなく、理想的な酒造りを。デザインされた最先端の環境を活かし、試行錯誤を繰り返すことで理想的なお酒の味わいを追い求めています。

―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。

中目黒に直営店を2023年7月にオープンし、2024年4月には、原宿と表参道の交差点にニューオープンする商業施設「東急プラザ原宿「ハラカド」」に2号店を出店いたします。

世界の原宿から、HINEMOSを世界に発信していきます。ぜひ原宿にお越しの際はお立ち寄りくださいませ。

―最後に、読者へのメッセージをお願いします！

「日本酒をもっとシンプルに」

その想いから HINEMOS というブランドは立ち上がりました。

2018年、初めて日本酒業界に足を踏み入れ、参加した試飲会で、たくさんの銘柄の中から「何を基準にして選べばいいのか分からない」という体験をしました。「純米大吟醸」「生酛づくり」といった少し難しい用語が、日本酒に足を踏み入れるブレーキになっているのでは？ と仮説を立てたところからプロジェクトはスタートしています。

HINEMOSではすべての人が日本酒を身近に感じることができるように” 時間帯でオススメの日本酒を飲む” というシンプルで、新しいスタイルの日本酒を提案いたします。

今回ご紹介した酒蔵について

株式会社RiceWine

酒蔵・事務所：
神奈川県小田原市鬼柳138-25

直営店：
・HINEMOS中目黒店
　 東京都目黒区上目黒3-3-6　尾留川ビル101（中目黒駅から徒歩10秒）

・HINEMOS 東急プラザ原宿「ハラカド」店
　東京都渋谷区神宮前6丁目31-21（明治神宮前（原宿）駅から徒歩1分）

https://hinemos.tokyo/