地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第257回目の当記事では、茨城県境町(さかいまち)の萩原酒造(はぎわらしゅぞう)を特集します。
恵まれた利根川流域と歴史が育む酒蔵
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
萩原酒造は茨城県猿島郡境町にあります。境町は、利根川を挟んで千葉県の関宿町(現在・野田市)と対面しており、利根川流域の恵まれた水利を生かして室町時代から交通の要所として栄えました。
弊社が酒造りを始めたのは、安政2年(1855年)初代藤右衛門から現在で6代目となります。清酒「徳正宗(とくまさむね)」は、「興至れば酒を酌み、興さめればそれを補う、人生の哀歓とともに、酒ありてそれを酒徳という」から命名しました。
―代表銘柄は?
「徳正宗 純米吟醸 ひたち錦」
IWC2022 GoldMedal 金賞受賞。茨城県産酒造好適米ひたち錦の長所を最大限引出すべく精魂込めて造りました。
50%まで精米し、雑味のないきれいな味わいに仕上げました。米のうまみ、甘みを感じるまろやかな口当たり。
スッキリとした後味の飲み飽きしないお酒になっております。
お薦めの飲み方:冷やで。
―イチオシ商品はなんですか?
「徳ノ刻二十」
アルコール度20度、日本酒と同じ製法で造ったリキュール。キレのある味わいなのに柔らかな旨味と甘さを含んだ香りがあとを引くお酒です。
お薦めの飲み方:冷や、常温、ロックがオススメ。
お薦めの料理:おひたし・地元境町の干し芋や中華料理、肉料理など味のしっかりしたお料理に合います。
古きを守り、新しきに挑む
―酒造りで心がけていることは?
萩原酒造は昔ながらの酒蔵を守り、品質の良い美味しい日本酒を届けたいと願っております。
時代が変わり、酒の飲み方にも変化が訪れていますが、伝統を守りつつもお客様から新しいと言っていただけるよう、挑戦する心を忘れない熱い酒蔵でありたいと思います。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
境町はふるさと納税の寄付額が6年連続で関東1位で、それを活用し隈研吾氏設計の町を活性化させる建物を建築し、BMXの競技場や人工波によるサーフィンができる施設などを誘致しました。
これから姉妹都市であるハワイをイメージしたグランピング施設も近日オープンいたします。東京駅、王子駅から直通バスが出ており、街中は自動運転バスで回ることが出来ます。
―最後に、読者へのメッセージをお願いします!
境町は今たくさんの魅力あふれる政策をしております。萩原酒造も共に地域を盛り上げておりますので、ぜひ境町にお越しください。
今回ご紹介した酒蔵について
【茨城県】
萩原酒造株式会社
茨城県猿島郡境町565-1
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