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【取材レポ】山三酒造の日本酒会@EUREKA!ユリーカ(西麻布)、日本酒ペアリング【全6品】をレポート

長野県上田市の山三酒造株式会社(代表取締役:荻原慎司)は、山三酒造の日本酒を体験し、日本酒の魅力や味わい方を知ってもらう機会として、毎月さまざまな場所で日本酒の会を開いています。
今回はEUREKA!(オーナー:千葉麻里絵)で、料理とのペアリングをテーマにした日本酒会を開催。酒蔵プレスも取材として参加させていただきました。

※記事の最後で、12/10(木)五反田で開催の次回ペアリング会への無料招待のご案内があります!

山三酒造と荻原社長

山三酒造は、江戸末期の1867年に創業した老舗。六文銭の紋にちなむ「真田六文銭」は、長く上田の地酒として親しまれてきました。
しかし、日本酒離れが進むなかで蔵の力は弱まり、仕込みはいったん途絶えてしまいます。

この蔵を引き継いだのが、隣の佐久市で事業を営んできた荻原慎司さんです。
酒造りの世界の外から蔵を引き継ぎ、設備を整え、杜氏を迎えて2023年に8年ぶりの酒造りを再開。伝統ある蔵でありながら、新しい歴史を刻み始めたばかりの若い蔵でもあります。

蔵の名を冠した新ブランド「山三」と、地域の歴史を受け継ぐ「真田六文銭」の二本柱で、荻原社長が目指すのは、一部の人だけが手にする高級酒ではありません。日本酒好きが何度も飲み、思わず誰かに勧めたくなる日本酒です。飲み手一人ひとりの「推し」を増やしていった先に、山三酒造を「日本酒業界のヒーローにすること」を掲げており、毎月の日本酒の会は、そこへ向かうための社長自らが動く地道な一歩です。

【全6品】山三の日本酒と料理のペアリング

料理の説明は、ユリーカの店長、園田静香さん。一品ごとに料理の狙いを伝え、荻原社長が山三の背景を語り、その掛け合いで会が進みました。

1杯目 「山三 純米吟醸 山恵錦 五割五分 スパークリング」 × ガスパチョ

山恵錦を55%まで磨いた純米吟醸のスパークリング。仕込みは今年で2年目です。
ほろ苦さと渋みを備えた、食事と合わせるための一本で、3〜5℃に冷やし、提供前に少し置き、味わいが開いた状態で飲むのがおすすめとのこと。
合わせたのは、すっきりとしたガスパチョ。スパークリングの余韻が、パプリカの青っぽさと重なり合い、お互いを邪魔しません。乾杯から食中へ自然につながる一杯でした。

2杯目 「山三 再醸仕込み 2022BY 六文銭使用」 × コハダのパンペルデュ

仕込み水の一部を酒で仕込む「貴醸酒」。酒蔵が再始動した2022BYの真田六文銭を使用した歴史を感じる1杯。
料理は、揚げたパンにレーズンバターとミント、〆たコハダを合わせ、ブラックペッパーを効かせ、仕上げにレモンの風味を加えたパンペルデュ。
貴醸酒の蜜のような甘さが、料理に足りなかった部分を埋めるように寄り添います。特にパンの油との相性は抜群で、レーズンバターの後口まできれいに1本でつながりました。

3杯目 「山三 純米大吟醸 金紋錦 三割五分 無濾過原酒 火入れ」 × ひらめのカルパッチョ パッションフルーツのジュレ

つるむらさきと小紫蘇を添えたひらめに、パッションフルーツのジュレ。
日本酒が料理を包み込むように受け止め、舌への刺激や余韻まで含めて、酒のポテンシャルを一段引き上げる組み合わせです。
飲み進めるうちに、パッションフルーツという強い味わいに対して、日本酒が全体にまとわりつく食感が癖になり、このお酒が自分にとっての「推し」になっていく感覚を覚えました。

4杯目 「真田六文銭 純米吟醸 ひとごこち 五割五分 生酛造り 無濾過原酒 火入れ」 × いちじくと生ハムの白和え

当日のラインナップで、生酛造りはこの一本だけ。
白和えにはチーズも加えられ、崩した豆腐とチーズが乳化したようなまろやかさに、生酛の乳酸のふくらみが重なり、舌の上から余韻まで、心地よくつながる一杯でした。
また生酛の日本酒らしい部分に、いちじくの甘さと生ハムの塩気も受け止める懐の深さを感じました。

5杯目 「山三 純米大吟醸 愛山 四割五分 無濾過原酒 火入れ」 × ハンバーグ

フォアグラ、バナナ、ブルーチーズをアクセントにした濃厚なハンバーグ。
愛山の酒は自分を主張するのではなく、料理の味わいを完成させるために働きます。甘めのソースと肉の旨味をまとめ上げる、料理を引き立てる裏方としての強さが光りました。
ハンバーグにご飯が欠かせないように、「米」から生まれた日本酒もまた、「ソースの甘み」と「肉の旨味」をしっかりと受け止めてくれる相性に改めて気づかされるペアリングでした。

6杯目 「山三 純米大吟醸 山恵錦 四割五分 無濾過原酒 うすにごり 火入」 × チキンカツサンド

プラムとマンゴーのジャムを合わせたチキンカツサンドに、火入れながらガス感の残るうすにごり。
パクチーがアクセントになり、「おいしい × おいしい」の分かりやすい組み合わせです。
手で食べながら、グラスで日本酒を嗜める、海外の方や日本酒に慣れていない人にも勧めやすいペアリングでした。

デザート 抹茶のセミフレッド

シンプルな味わいのデザートだからこそ、合わせる日本酒によって、印象が変わる幅の広さが伝わる締めくくりでした。

荻原社長が会を続ける理由
-山三酒造を「日本酒業界のヒーロー」にする

荻原社長が自ら開く酒の会は、これまでに約40回。日本酒会の合間には、日本酒を「どう広めるか」という本音も語られました。

棚に限りがある酒販店では、有名銘柄が優先されがちです。蔵がどれだけ良い酒を造っても、扱ってくれる店が見つからなければ飲み手には届きません。
一方で、「買いたいのに手に入らない」と感じている消費者もいます。蔵と消費者の間にある、その距離を縮めるきっかけづくりが荻原社長が各地で会を開く理由です。

目指すのは、山三を「日本酒業界のヒーロー」にすること。
良い酒を造るだけでなく、「この銘柄を扱いたい」と販売店に思ってもらえる存在になるため、荻原社長は自ら各地で日本酒会を開き、キーホルダーやTシャツといったグッズも手がけて「山三」の名を広める活動を続けています。

「メーカーが造りたいものを造って売る」
そのためには、一緒に広めてくれる販売店や飲み手の存在が欠かせないと語る荻原社長の言葉に、日本酒会を続ける覚悟がにじんでいました。

まとめ

(左から)EUREKA!オーナー:千葉麻里絵さん、山三酒造 蔵元:荻原慎司さん、EUREKA!店長:園田静香さん

今回の日本酒会は、ひとつひとつの日本酒と料理を掛け合わせていくチューニングの利いたユリーカが準備するペアリングによって、特別な体験となりました。
店長の静香さんの丁寧な説明と、日本酒の個性に寄り添った料理のおかげで、山三酒造の多彩な表情を一杯ごとに感じられる時間となりました。

造り手や提供側の言葉を聞きながら、料理と一緒に一杯ずつ味わうと、そのお酒の印象は大きく変わります。
荻原社長の日本酒の会は、今後も各地で開かれる予定です。山三酒造の酒に出会える機会に、ぜひ足を運んでみてください。

次回開催と読者ご招待

次回の会に、酒蔵プレスの読者の中から【2名様】を、特別にご招待いただけることになりました。
荻原社長の話を聞きながら、山三酒造の酒と料理のペアリングを体験できる特別な機会です。

日時:2026年12月10日(木)18:00~20:00
会場:町中華 さしろく
住所:東京都品川区東五反田1-23-9 ウィンビル 1F
アクセス:JR五反田駅 東口から徒歩4分

<< 応募方法 >>

下記のフォームからご応募ください。
>> 応募フォームは こちら
https://forms.gle/2HMmf8YtB5DJbuAKA

  • 応募締切:2026年10月31日(土)23:59
  • 当選の発表は、フォームにご記入いただいたメールアドレスへのご連絡(11月上旬予定)をもって代えさせていただきます。
  • ご応募はお一人様1回限りとさせていただきます。
  • 会費は無料です。会場までの交通費はご自身でご負担ください。
  • 20歳未満の方はご応募いただけません。

山三酒造株式会社

所在地:長野県上田市御嶽堂687-1
銘柄:山三、真田六文銭

URL:https://yamasan-sake.jp
Instagram:https://www.instagram.com/yamasan_sake/
X:https://x.com/yamasan_sake

会場:EUREKA!(ユリーカ)

所在地:東京都港区西麻布4-11-28 麻布エンパイアマンション 2F

Instagram:https://www.instagram.com/eureka.sake

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酒蔵プレス編集部

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