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速報 【取材レポ】第11回 雄町サミット鑑評会 優等賞受賞酒発表!

2019年7月30日(火)、ホテルグランドパレス(東京都千代田区飯田橋)にて「第11回雄町サミット」が開催されました。岡山県が発祥の幻の酒造好適米「雄町」のみを使用した日本酒が日本全国から集結する「雄町サミット」は、今年で11回目の開催になり、歓評会へは全国より215点が出品されました。専門家の審査により、吟醸酒の部(純米吟醸含む)137点から31点、純米酒の部(精米歩合60%以下)48点から優等賞8点、純米酒の部(精米歩合60%超)30点から優等賞6点が優等賞を受賞しました。

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出品酒の利き酒コーナー

【第11回雄町サミット 歓評会 優等賞受賞酒】
区分Ⅰ: 吟醸酒の部(純米吟醸を含む)※ 審査対象137点から優等賞31点
府県名、会社名、商品名の順
岡山  利守酒造㈱  赤磐雄町生
岡山  平喜酒造㈱  超特撰 喜平 純米大吟 雄町の雫
岡山  宮下酒造㈱  極聖 純米大吟醸 高島雄町
岡山  室町酒造㈱  櫻室町 純米大吟醸 ゴールド 雄町米の里
岩手  ㈱南部美人  南部美人 純米大吟醸 雄町
宮城  阿部勘酒造㈱  阿部勘 雄町 純米吟醸
宮城  ㈱新澤醸造店  伯楽星 純米吟醸 雄町
秋田  日の丸醸造㈱  純米大吟醸生詰原酒 まんさくの花 雄町酒
山形  寿虎屋酒造㈱  霞城寿 大吟醸 雄町
山形  東北銘醸㈱  初孫 巧実 純米大吟醸酒
山形  麓井酒造㈱  フモトヰ 純吟雄町
福島  髙橋庄作酒造店  会津娘 純米吟醸酒
茨城  青木酒造㈱  御慶事 純米吟醸 雄町
茨城  森島酒造㈱  大観 雄町 純米吟醸
茨城  結城酒造㈱  結ゆい 純米大吟醸
茨城  ㈱武勇  純米吟醸 なごやか
栃木  ㈱外池酒造店  望bo:純米大吟醸 雄町
栃木  ㈱虎屋本店  七水 純米吟醸 55 雄町
群馬  龍神酒造㈱  龍神 純米大吟醸 雄町
群馬  ㈱町田酒造店  町田酒造55 純米吟醸 雄町
山梨  笹一酒造㈱ 旦  山廃純大備前雄町
静岡  富士錦酒造㈱  富士錦 純米大吟醸 雄町
静岡  ㈱神沢川酒造場  正雪 純米大吟醸 備前雄町
静岡  ㈱土井酒造場  開運 純米吟醸 雄町
岐阜  ㈲渡辺酒造店  蓬莱 赤磐7 家宝伝承酒
和歌山  ㈱九重雑賀  雄町 純米吟醸 雑賀
広島  相原酒造㈱  純米大吟醸 雨後の月
香川  川鶴酒造㈱  川鶴 純米吟醸 雄町
愛媛  石鎚酒造㈱  石鎚 純米吟醸 雄町50
佐賀  富久千代酒造㈲  鍋島 純米吟醸 雄町
石川  ㈱車多酒造  天狗舞 純米大吟醸

区分Ⅱ:純米酒の部(精米歩合60%以下)※ 審査対象48点から優等賞8点
宮城  萩野酒造㈱  日輪田 山廃純米雄町
宮城  ㈱中勇酒造店  花ノ文 特別純米原酒 雄町
宮城  ㈴川敬商店  橘屋 特別純米酒 雄町
新潟  青木酒造㈱  鶴齢 特別純米 瀬戸産雄町
長野  大澤酒造㈱  明鏡止水 純米雄町
静岡  静岡平喜酒造㈱  喜平 静岡蔵 純米酒 限定謹醸 雄町
京都  松本酒造㈱  澤屋まつもと 守破離 雄町
和歌山  平和酒造㈱  紀土-KID- 特別純米酒 雄町

区分Ⅲ:純米酒の部(精米歩合60%超)※ 審査対象30点から優等賞6点
岡山  菊池酒造㈱   燦然 特別純米 雄町山廃
岡山  ㈱辻本店  gozenshu the silence Clean Reverb
秋田  日の丸醸造㈱ 純米  まんさくの花 雄町70
佐賀  天山酒造㈱  七田 七割五分磨き 雄町 ひやおろし
栃木  ㈱虎屋本店  七水 純米酒 70 雄町
兵庫  奥藤商事㈱  忠臣蔵 生酛純米 雄町

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結審の審査員一同

結審の審査員からの総評として、今年から予審と結審に分かれ、結審では厳選された78点の利き酒を行ったため、ゆっくり、じっくりと利けたそうです。「雄町」の特徴である「うまみ、ふくらみ、なめらかさ」から評価されていますが、全般に整っているキレイな酒が多かったそうです。これは予審で審査されて、偏りのあるものがふるい落とされたことと、丁寧に雄町ならではの酒造りのノウハウが磨かれてきたことが要因と考えられます。さらに新しい試みとして、純米酒を60%を境目に2つに分かれて審査されました。純米酒はうまみが乗るのが一般的ですが、60%以下でバランスも取れたキレイなお酒があったそうです。味が整ってきた一方で、ガス感のあるお酒や、山廃、生酛、古酒など、雄町の多様性が感じさせる試みもあり、これからの雄町の発展がますます楽しみとの事です。

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司会:あおい有紀さん

第二部の懇親会では、全国の酒蔵、岡山県の生産農家、「雄町」で醸された個性のあるお酒に魅了された“オマチスト”らが集まり、人気と多様性を見せる「雄町」の未来を語りながら、「第11回雄町サミット」の夜は続きました。
どうぞ、あなたも「雄町」の「うまみ、ふくらみ、なめらかさ」を味わってみてはいかがでしょうか。

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300人超える来場者で賑わう会場

◆酒米「雄町」とは
「雄町」は、1859年(安政6年)に備前国上道郡高島村字雄町(現岡山市中区雄町)の農家が発見した酒米で、生産量の約95%を岡山県産が占めています。栽培が難しいことから一時は生産量が激減し‘幻の酒米’と呼ばれるようになりましたが、酒蔵の根強い要望により再び生産量が回復し、近年では広く全国の酒蔵に愛用されるようになりました。150年以上もほぼ途絶えることなく栽培され、交配されずに純血を保っている酒米は「雄町」のみであり、現在広く普及している酒米の「山田錦」や「五百万石」は「雄町」の血統を引き継いだ品種です。最近では、雄町の酒を愛する“オマチスト”と自称するファン層があらわれるほどの人気ぶりをみせています。

【第11回 雄町サミット 開催概要】
日時:2019年7月30日(火)
13:00~15:30  第一部 きき酒会(会場:2階 チェリールーム/受付開始:12:30~)
16:00~17:00  優等賞発表・審査講評(会場:3階 白樺・鶴/自由参加)
18:00~20:30  第二部 懇親会(会場:2階 ダイヤモンドルーム/受付開始:17:30~)
場所:ホテルグランドパレス(千代田区飯田橋1-1-1)
主催:JA全農おかやま、岡山県酒造好適米協議会、岡山県酒造組合

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酒蔵プレス編集部

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