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手作りで造る日本酒の伝統と、先進設備を融合させた酒造り【我山】鶴見酒造-愛知県

地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第134回目の当記事では、愛知県津島市(つしまし)の鶴見酒造(つるみ)を特集します。

150年の歴史があり、木曽川の伏流水に恵まれ酒蔵

―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。

鶴見酒造は、尾張(愛知県西部)の地で創業から150年の歴史がある酒蔵。創業初期より「神守村の鶴見さんが造ったお酒として、神守鶴との銘柄でお酒を販売し地元のお客様を中心にご愛顧頂きました。

そこから会社の敷地内で汲みあげる木曽川の伏流水を使用した日本酒造りは脈々と受け継がれ、代表銘柄も神守鶴から「神鶴」へと変化していきました。

2020年には地元のお客様に馴染みの「神鶴」に加え、高品質な銘柄「我山」「山荘」をラインナップに追加。お酒の酒質を上げる為に設備投資を進め、2022年秋には敷地内に年間通して日本酒が醸造できる新しい醸造蔵も完成いたしました。

―代表銘柄は?

弊社の銘柄は「我山(がざん)」「山荘(さんそう)」「神鶴(かみつる)」の3種類になり、代表銘柄の「我山」は、米の心白が大きく磨きをかけるたびに香り高く美しい酒に形を変えていく、酒米の王「山田錦」を使用。

雑味の無い、まろやかな酒造りを追求して、最高峰として知られる「兵庫県産特A地区山田錦」を100%使う贅沢さが「我山」のこだわりです。

―イチオシ商品はなんですか? 地元の食材・料理とはどんな合わせ方がおいしいですか?

  • 純米大吟醸 我山

弊社いちおしの商品「純米大吟醸 我山」は、兵庫県産特A地区の山田錦を35%まで高精白した米を100%使用、果実を思わせる吟醸香と米の旨みを最大限に引き出しています。

エビや蟹の焼き物、ポークの炙りやロストに合います。ワイングラスで飲むと華やかな吟醸香が楽しめ、日本酒が苦手という人にもおすすめです。

伝統的な手法を守りつつ、近代的な品質管理を行う

―酒造りで心がけていることは?

蔵が位置する津島は木曽三川の豊富な水に恵まれ、水郷地帯として栄えたところ。木曽川の伏流水は、酒造りには最適な良水です。

醸造を手掛けるのは南部杜氏。蔵では伝統的な手法を守りつつ、近代的な品質管理にも力を入れていいます。たとえば酵母を育てる工程では温度センシングを活用したタンクを使用するなど、測定や分析による数値化を積極的に行っています。

―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。

酒蔵がある津島には、水上交通の要衝として津島の地に大きな繁栄をもたらした天王川公園・津島神社があり、周辺は歴史的情緒と自然の豊かさを活かしながら、市民の暮らしに潤いを提供されています。

特に天王川公園を彩る四季の移り変わりは美しく、桜、藤、睡蓮、紅葉、雪景色などの風景は、訪れる人の心を和ませています。

毎年4月下旬から5月上旬に天王川公園で行われる「藤まつり」、日本三大川祭りの一つに数えられ、7月第四週末に津島神社の祭礼である「天王祭」が有名です。

―最後に、読者へのメッセージをお願いします!

鶴見酒造は伝統の造りと先進技術を融合させ、こだわりを持った高品質なお酒造りをしています。

また、去年からステンレスの麹室を導入し、弊社のお酒の特徴である雑味が少ない淡麗のお酒になるよう衛生面には細心の注意を行っています。

ぜひ鶴見酒造のお酒をご堪能いただけたらと思います。

今回ご紹介した酒蔵について

【愛知県】
鶴見酒造株式会社
https://www.tsurumi-jp.com/
愛知県津島市百町字旭46番地

 

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酒蔵プレス編集部

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