地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第157回目の当記事では、山形県寒河江市の銀嶺月山(ぎんれいがっさん)を特集します。
地元農家との絆、豊かな大自然の中で育まれる蔵
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
蔵の歴史は古く、元禄年間(1700年)「豊龍蔵」が酒造りを始めました。昭和47年さらなる品質向上を目指し、現在の地に月山酒造を創業しました。
山形県のほぼ中央出羽三山の主峰月山の麓に酒蔵があります。日本で一、二の広大な広大なブナの原生林を背景に、豊かな田んぼが広がり、地域農家の方と協力しあいながら、米作りに取り組んでいます。
その手塩にかけた酒は、近年米国等諸外国でもその質の良さが評判を呼び、山形の地酒として輸出されています。
―代表銘柄は?
代表銘柄は「銀嶺月山(ぎんれいがっさん) 」です。
山形県のほぼ中央に自然豊かな、月山、湯殿山、羽黒山が連なる出羽三山があります。その主峰月山は大豪雪地帯として知られ、その雪解け水は、麓に田んぼを潤し、清らかな水は「日本名水百選」にも選ばれています。
その山頂に雪に覆われ青空に清く冴える月山が代表銘柄となっています。
―イチオシ商品はなんですか?
「銀嶺月山 純米大吟醸 斗瓶囲い」
銀嶺月山の最高峰純米大吟醸。ベルギーITQI 優秀味覚賞三ツ星獲得。一雫一雫に魂を込めて仕上げた逸品。上品で華やかな香りとやわらかな奥深い味わい。
おすすめの飲み方:飲用時適度に冷やして、吟醸用グラスかワイングラスがおすすめです。
おすすめ料理:地元の懐石料理や山菜の天ぷら。
「銀嶺月山 純米吟醸 月山の雪」
米どころ山形の「農」の文化が育んだ蔵人も米作りに携わる酒造好適米「出羽燦々」を50%まで磨き、日本名水百選の「月山の伏流水」で醸した純米吟醸酒。
まろやかできめ細やかな口当たりと優雅な香り。
おすすめの飲み方:飲用時適度に冷やして、吟醸用グラスかワイングラスがおすすめです。
おすすめ料理:地元野菜の前菜やチーズを使った料理、山菜そば、焼いた月山細竹。
雪に包まれる酒蔵の魂
―酒造りで心がけていることは?
屋根まで届く雪に埋もれ、酒蔵を覆う凛とした厳しい寒さの中で蔵人達は身も心も引き締めて酒造りに向き合います。
伝統の手造りの技に新しい技術を加えて、皆様においしく心地よく楽しんでいただける日本酒をお届けできるよう努めています。
毎日杯が進む食中酒として、喉ごし清らかな味わいをお試しいただきたいと願いを込めて。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
①「寒河江市-日本一さくらんぼの里」:
道の駅寒河江、チェリーランド周辺に「さくらんぼ狩り」農園が多数(6月~7月初旬)。
②「鎌倉殿の13人ー大江氏ゆかりの地」:
本山慈恩寺や寒河江八幡宮、寒河江祭り。9月中旬では流鏑馬や神輿の祭典などがあります。
③「寒河江やきとり」:
おいしいお店がたくさんあります。寒河江・西村山の焼鳥は、豚モツの串焼きがメインです。
(寒河江市役所サクランボ観光課の皆さんもイベントを通しPRに努めています。)
―最後に、読者へのメッセージをお願いします!
大自然の美しい霊峰月山の麓に私共の酒蔵があります。月山の万年雪の雪解け水は、400年の時を経て麓一帯に湧き出し、豊かな実りを生み出します。
春には山菜、夏にはさくらんなど豊富な種類の果物、秋にはきのこや新米、冬には芋煮や名物の焼鳥等々、キャンプ地や温泉に恵まれた寒河江・西村山の地に旅をしてみませんか。
今回ご紹介した酒蔵について
【山形県】
月山酒造株式会社
山形県寒河江市大字谷沢769-1
https://www.gassan-sake.co.jp/
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