地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第41回目の当記事では、三重県桑名市(みえけんくわなし)の後藤酒造場(ごとうしゅぞうじょう)を特集します。
桑名の台所に豊かな水を供給する町屋川のほとり

―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
創業大正6年(1917年)です。
東海道の宿場町、「七里の渡」で有名な伊勢国の玄関口「桑名」は、木曾三川(きそさんせん)の河口に位置し、その豊かな水運と尾張・美濃・伊勢という穀倉地帯(こくそうちたい)を背景に、古来より日本屈指の米の貿易港でもありました。
そんな歴史と伝統の町「桑名」に開業する当蔵は、鈴鹿の嶺を源流に、桑名の台所に豊かな水を供給する町屋川のほとり、川風薫る「久米の里」にあります。
―代表銘柄は?
- 青雲
- 颯
―イチオシ商品はなんですか?

「颯 純米吟醸 神の穂」
三重県で生まれた酒米「神の穂」を使った純米吟醸です。優しい喉ごしと米の旨味を愉しめるお酒です。
IWC*やKURA MASTER*など海外のコンテストでも高い評価を頂いております。
*「IWC」インターナショナル・ワイン・チャレンジ。世界最大規模のワイン品評会。
*「 KURA MASTER 」フランスで開催されている日本酒コンクール。
―酒造りではどんなことを心がけていますか?

弊社は夫婦で酒を醸す小さな酒蔵です。手作りにこだわり地元産の酒米を中心に米の旨味を愉しめる酒を念頭に醸しています。
魚介料理に合わせていただくのがお勧めですが、特に桑名特産の蛤を使った蛤鍋や焼蛤、蛤の磯辺揚げなどと併せて戴くと絶品です。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
桑名は三重県北の玄関口で名古屋からも近く高速道、電車など交通の便も良いところです。伊勢参りの折にはお立ち寄り下さい。
地元桑名にはアウトレットや遊園地、温泉施設、ホテルなどがそろった東海地区最大級のレジャー施設もあります。夏には夜通し鉦(しょう)と太鼓が鳴り響く日本一やかましい祭り「石取祭」が行われます。
また三重県の松阪にこの夏日本最大級の商業施設がオープンしました。
今回ご紹介の酒蔵について
【三重県】
合資会社後藤酒造場
https://www.sake-seiun.jp/
三重県桑名市赤尾1019
地域で愛される酒蔵をご紹介!
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