地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第179回目の当記事では、大分県宇佐市(うさし)の小松酒造場(こまつしゅぞうば)を特集します。
150年歴史を超えて蘇る酒
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
大分県北部に位置する小松酒造場は、明治元年に創業しました。蔵のある宇佐市長洲地区は、酒造りに適した水と、宇佐平野でとれる米、冬の季節風という恵まれた環境で酒造りを行ってきました。
昭和63年に製造を休止しましたが、平成20年に6代目の帰省を機に製造を20年ぶりに再開。 平成30年、創業150周年。豊潤ブランド10周年を迎えました。
―代表銘柄は?
「豊潤 特別純米 辛口」
日本酒度+13の爽快感あふれる超辛口純米酒です。
お薦めの飲み方:冷酒からぬる燗まで幅広い温度帯で。
―イチオシ商品はなんですか?
豊潤 大分三井 白麹仕込み Alc.13(原酒)
白麹による甘酸っぱい柑橘系の酸味と、全量、大分県固有米「大分三井」を使用する事で、さっぱりと切れの良い後味に仕上げています。
お薦めの飲み方:ワイングラスでやや冷やして。またはロックや炭酸割りで。
お薦めの地元料理:大分名物とりてん、宇佐唐揚げ など。
一握りの種籾からのの復活-お米「大分三井」
―酒造りで心がけていることは?
大分県で開発され、地元で愛されたお米「大分三井」。
大粒で栽培が難しい事から、昭和40年代に姿を消したこのお米を使い、大分でしか造れないお酒を造りたい。
一握りの種籾から復活へ取り組み、ようやくお酒を仕込めるだけの量を収穫する事ができました。気候、風土、仕込水、文化。“大分”のすべてが詰まった日本酒をご賞味下さい。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
全国に約44,000社ある八幡宮の総本社「宇佐神宮」はパワースポットとして全国から参拝者が訪れています。
―最後に、読者へのメッセージをお願いします!
日々変化する様々な日本酒へのニーズに応えるため、毎年新しい試みにも挑戦しています。ぜひ大分の日本酒を召し上がってみて下さい。
今回ご紹介した酒蔵について
【大分県】
株式会社小松酒造場
大分県宇佐市長洲3341
https://www.hojunsake.com/
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