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二兎を追い求める蔵 【二兎】丸石醸造‐愛知県

地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第242回目の当記事では、愛知県岡崎市(おかざきし)の丸石醸造(まるいしじょうぞう)を特集します。

334年の伝統が生み出す岡崎の銘酒

―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。

丸石醸造は1690年愛知県岡崎にて日本酒造りを始めました。以来334年の永きに渡り、日本酒を造り続けています。

蔵のある岡崎市は、江戸太平の世を築いた徳川家康公生誕の地という古くからの歴史があり、一方では山と川に囲まれた、豊かな自然を感じられる土地です。

―代表銘柄は?

「二兎」

二兎は「味と香」、「重と軽」、「甘と辛」、「入りと後味」…など、二律背反する二つのコトガラが最高のバランス・味わいになるように造っています。

二兎の共通の特徴は「新鮮さ」「後味の良さ」「食との融合」です。新鮮さが、起承転結すべての場面においてスムーズで安定した味わいを感じさせる事ができ、後味の良さが、心地よい物語の完結とともに次の一杯を要求させます。

そして二兎を楽しむ時、まずはお酒だけ、その後食事と共にの2つのパターンをお試しください。食とのペアリングが二兎をさらなる高みへと羽ばたかせます。

「空気との触れ合い」「時間の経過」「温度の変化」によって様々な表情を見せる二兎は、1杯の華やかさより、1本を飲んで輝きをはなつお酒でありたいと考えています。

―イチオシ商品はなんですか? 

純米二兎萬歳70

このお酒に使われている萬歳米は地元岡崎市のお米で、大正天皇即位の際の大嘗祭に献納された由緒あるお米で、その後途絶えていましたが、2014年に復刻されたお米です。

主張しすぎない甘く穏やかな香りとトロリとしたまるみのある甘みを感じたあと、ほのかな苦みと心地よい酸味がバランスよく調和し綺麗な余韻へと導きます。

お薦めの飲み方:
ワイングラスで穏やかな香りをため、空気となじませながらお飲みください。

お薦めの料理:
手羽先のから揚げやスパーシーなタイ料理など甘辛系料理にとても合います。

品温のこだわり、みずみずしさの極致の酒

―酒造りで心がけていることは?

丸石のお酒の特徴であるみずみずしくきめの細かいお酒を造り出すために、始まりから終わりまで徹底した品温管理を行っています。

また毎年のお酒のできを見て、翌年の酒造りの改善点に繋げ、前よりも美味しといわれるよう、日本酒と向き合い日々探求し続けています。

―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。

蔵の近くには、戦国時代に名を馳せ、天下統一を果たした江戸幕府の初代将軍である「徳川家康」が生まれた「岡崎城」があります。

今回ご紹介した酒蔵について

【愛知県】
丸石醸造株式会社
愛知県岡崎市中町6-3-3
https://014.co.jp/

 

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