地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第191回目の当記事では、福井県大野市(おおのし)の南部酒造場(なんぶしゅぞうじょう)を特集します。
奥越前で生まれた、手造りのお酒
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
北陸の小京都、奥越前と呼ばれる大野市で、当社は1733年に創業いたしました。 雪深く寒冷な気候、名水百選に選ばれし清水に恵まれ、高品質な酒米の名産地として名高いこの地で、私たちは原材料にこだわり、手造りで、目の届く範囲の量を丁寧に醸すことを信条としております。
―代表銘柄は?
「花垣 純米大吟醸」
軽快で瑞々しい芳香は食事と融和しやすく、爽やかな酸が全体を引き締めます。清々しく優しさに満ちたのど越しです。
お薦めの飲み方:冷酒・常温
―イチオシ商品はなんですか?
「BLEND in 純米古酒」
3年以上熟成させた純米古酒だけを比率を変えながら5~6種類ブレンド、日本酒の古酒の世界を若い世代にも知って頂くために飲みやすい酒質にブレンしました。
お薦めの地元料理&飲み方:
地元の食材の里芋を利用し、日本酒と醤油・砂糖で煮込んだ里芋の煮っころがしと相性が良く、常温又はぬる燗で味わうことで純米古酒の一味違ったコクと風味を引き立たせます。
大野市の自然の恵みから生まれた花垣の酒造り
―酒造りで心がけていることは?
一番心がけていることは、大野市の自然の恵みである米・水を生かした酒造りに努める事です。
日本屈指の水に恵まれた地域に根付く企業として、自然保護活共含めた活動が花垣の酒造りに繋がっていると考えております。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
日本一の夜景として選ばれたことのある六呂師高原がおすすめです。
大野市はアウトドアメーカーのモンベルと提携し、六呂師高原をアウトドア施設を新たに設ける予定で、大野市の活性化に繋がるかと期待しています。
―最後に、読者へのメッセージをお願いします!
30年前より研究を始めた熟成酒を継続的に販売できるようになり、多様な熟成酒を紹介する機会が増えてまいりました。
花垣といえば熟成酒と呼ばれる企業となるように邁進して参りますので、是非応援していただけると酒造りの励みとなります。
今回ご紹介した酒蔵について
【福井県】
株式会社南部酒造場
福井県大野市元町6-10
https://www.hanagaki.co.jp/
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