地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第251回目の当記事では、兵庫県神戸市(こうべし)の灘浜福鶴蔵(なだはまふくつるぐら)を特集します。
震災を乗り越えた強い絆
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
「浜福鶴」は明治初期(1900年頃)からこの地で酒造りを営み、当時は「大世界」という銘柄でその名を馳せました。
その後、昭和の大戦時に国の企業整備があり、終戦後の1950年に「福鶴」を名乗り酒造業を再開、1989年に「世界鷹小山家グループ」へ加入しました。 1995年の阪神淡路大震災にて蔵が全壊しましたが、地域一丸となって事業再開を目指すこととなり、翌年に蔵を再建して現在に至ります。
―代表銘柄は?
「浜福鶴純米大吟醸」
地元兵庫県産米を45%まで磨き上げて、米と水だけで造った純米大吟醸酒。上品な香りとなめらかな口当たりで、お米の旨みと心地よいキレをお楽しみいただけます。
お薦めの飲み方:冷・常温・ぬる燗
―イチオシ商品はなんですか?
「爽吟」
はじける炭酸と吟醸のフルーティな香りが爽快感抜群です。
お薦めの飲み方:炭酸割(おすすめは 酒:炭酸=1:2)
お薦めの地元料理:味噌だれ餃子、にくてんなど。
飲み手を大切に、品質第一主義の酒造り
―酒造りで心がけていることは?
品質第一主義を念頭に、日々お客様が飲み飽きしない美味しいお酒を届けられるよう丁寧な酒造りを心がけています。
また、お客様との距離が近い酒蔵だからこそ常に飲む方のことを考えた造りを目指しています。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
浜福鶴のある灘五郷は西郷・御影郷・魚崎郷・西宮郷・今津郷の5つの地域からなる日本を代表する酒どころです。
当日見学出来る蔵も多いので日本酒好きの方は散策してみてはいかがでしょうか。
「浜福鶴吟醸工房」では大吟醸ソフトクリームなどお土産も充実しておりますので是非お立ち寄りください。
―最後に、読者へのメッセージをお願いします!
浜福鶴吟醸工房ではガラス張りの見学通路でお酒ができるまでの全工程を見学することが可能です!
また試飲コーナーでは、限定生酒や門外不出の秘蔵酒など、特別なお酒がお楽しみいただけますので、是非お待ちしております!
今回ご紹介した酒蔵について
【兵庫県】
小川本家酒造株式会社 灘浜福鶴蔵
兵庫県神戸市東灘区魚崎南町4丁目4番6号
https://www.hamafukutsuru.co.jp/