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~大分県で最初の生酛造り~【久住千羽鶴】佐藤酒造株式会社-大分県


地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第10回目の当記事では、大分県竹田市(おおいたけんたけだし)の佐藤酒造(さとうしゅぞう)を特集します。


大分県竹田市久住町にある唯一の清酒蔵

画:詫間文男先生

―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。

創業1917年(大正6年)、大分県南西部に位置する竹田市久住町にある唯一の清酒蔵になります。
標高が600mと高い位置にあり年間を通じて冷涼な気候と、久住山からの柔らかい伏流水を仕込み水に使用しております。代表銘柄の由来は二代目社長が文豪の川端康成先生と親交があり、小説名から「千羽鶴」の使用を許可していただきました。

―代表銘柄は?

清酒は普通酒から特定名称酒まで「久住千羽鶴(くじゅうせんばづる)」を使用しており、
焼酎は吟醸粕にもみ殻を混ぜて、蒸籠(せいろ)で蒸留した早苗饗(さなぼり)方式の「碧雲」です。

―イチオシ商品はなんですか? 地元の食材・料理とはどんな合わせ方がおいしいですか?

大分県内で最初に製造を始めた「純米酒 生酛造り」です。
常温では生酛特有の香りと酸味の強い味わいですが、燗酒にするとお米本来の甘さもはっきりと味わえ、冷やではスッキリとした味わいに酸味がアクセントになり、色んな楽しみ方があります。
また大分名物の「から揚げ」や「とり天」ともあわせやすく、酸味が口の中の油を洗い流してくれて料理の味わいを深めてくれます。

酒蔵プレス編集部

酒蔵プレス唎酒師による「久住千羽鶴 純米酒 生酛造り」テイスティングノート

●香り
生酛だとはっきりとした乳酸が特徴ですが、こちらはまろやかな甘さに包まれた乳酸の香りがします。燗をつけると、ほどよく乳酸が出てきて、チーズのような香りが引き立ちます。

●味わい
生酛らしい味わいの濃さがあり、乳酸もほどよく効いていて、雑味が少なく、非常に飲みやすい味わいです。後味がすっきりしているのですいすいと飲みすすめることができます。

●ペアリング
ピザによく合います。チーズの乳酸、生地の甘み、ソースの濃さを日本酒がすべて包み込みます。ローストビーフのように牛肉の味をそのまま感じることができる料理では、日本酒が脂身を流し、牛肉の旨味を口に広げてくれる効果があります。

●総評
生酛の中でも、味わいが綺麗で雑味が少なく、非常に飲みやすいお酒です。初心者の方にもおすすめで、日本酒の見識が広がるような印象があります。温度帯により、香りや味わいがそれぞれ楽しめるので、冷や、常温、ぬる燗、熱燗と試してみてください。

―酒造りではどんなことを心がけていますか?

蔵人同士の和を大切にし、ひとつひとつの工程を地道に丁寧に行うことによって、年間製造は150石と少量ですが安定した品質のお酒を造り、地元の方々に愛してもらえる酒造りを心がけております。

高原地域の「美しすぎる星空」

久住高原 星空の巡り

―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。

大分県竹田市久住町は九州でも標高が高い高原地域となっておりまして、豊かな自然を売りにした観光地やキャンプ地が多くある場所となっております。
また澄んだ空気と街の明かりからある程度離れた場所にあることから、「美しすぎる星空」に選ばれたこともある満点の星空も見どころの一つになります。

―最後に、読者へのメッセージをお願いします!

大分県の酒といえば麦焼酎というイメージが強いですが、良質な清酒を造り頑張っている蔵元も多く存在しております。お近くの酒屋や大分県までお越しくださったときに見かけたら、是非味わってみてください。よろしくお願いいたします。

今回ご紹介した酒蔵について

【大分県】
佐藤酒造株式会社
http://kuju-senbazuru.co.jp
大分県竹田市久住町(くじゅうまち)大字久住6197

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酒蔵プレス編集部

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