地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第97回目の当記事では、群馬県館林市(ぐんまけんたてばやしし)の清水屋酒造(しみずやしゅぞう)有限会社を特集します。
新潟県から始まった歴史をもつSAKAEMASU
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
SAKAEMASU(榮万寿)の歴史は、実は新潟県から始まります。酒造りを始めた初代が、新潟から美味しい水にこだわり辿り着いたのが、ここ「群馬県館林市(旧館林町)」でした。
1873年(明治6年)に創業し、一時は休蔵していましたが、日本酒ファンと新価値の創出のため、四半世紀振りに六代目の手によって2010年に蔵を全面改装し、2つのヴィンテージ日本酒「SAKAEMASU 55」「SAKAEMASU 50」を誕生させました。
―代表銘柄は?
弊社は2つのブランド「SAKAEMASU」と「KIYOMIZU」の醸造元、代表ブランドは「SAKAEMASU」になります。
お好みのヴィンテージを見つける楽しみもある
―イチオシ商品はなんですか? 地元の食材・料理とはどんな合わせ方がおいしいですか?
SAKAEMASUは新潟県産米の五百万石(単一品種・単一年収穫米)を100%使用し醸造することで、テロワールやその年のヴィンテージの味わいをダイレクトにお楽しみいただけます。
またヴィンテージ違いの熟成の飲み比べができるので、お好みのヴィンテージを見つける楽しみもございます。
―酒造りで心がけていることは?
清水屋酒造の商品は全て小仕込み少量生産になり、下記の条件のもと醸造しております。
・1つの酒造好適米品種しか使われていない単一日本酒
・単一年収穫米のみ使用
・全量純米造り
・600kg以下の小仕込み
・長期低温発酵日数は最長34日間
無濾過原酒(加熱処理をしないで貯蔵し、瓶詰時1回のみ加熱処理したお酒)と醸造に対してこだわり抜いたお酒になります。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
群馬県館林市は渡良瀬川や利根川といった大きな川が南北に流れており、城沼・多々良沼といった沢山の沼地もあるという非常に自然豊かな街でもあります。世界一の「こいのぼり」があることをご存知でしょうか。
東部トレジャーガーデンやつつじヶ丘公園等の自然を楽しむ場所だけでなく、昔話「分福茶釜」の地、うどんの街としても知られ、たくさんたぬきがいる茂林寺や、有名な花山うどん等もあり、魅力たっぷりの場所になります。
日本酒が苦手な方にこそおすすめのお酒
―最後に、読者へのメッセージをお願いします!
日本酒が苦手な方にこそ、SAKAEMASUを召し上がっていただきたいです。ワインボトルにコルク栓を使用しているため、従来の日本酒にはない雰囲気を醸し出しています。
また、SAKAEMASUはワイングラスにサーブすることを推奨しております。酒器を変えることで飲み手のスタンスが変化するとともに、SAKAEMASUのポテンシャルを引き出し、外観・香り・味わいが一層違う楽しみ方を演出いたします。
「一人でも多くの方に、SAKAEMASU(榮万寿)を召し上がっていただいて、日本酒を好きになっていただきたい。」と、探求と試行錯誤を重ね醸造しております。
今回ご紹介した酒蔵について
【群馬県】
清水屋酒造有限会社
https://shop.shimizuyasyuzo.co.jp/
群馬県館林市台宿町3-10
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