地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第200回目の当記事では、福島県会津若松市(あいづわかまつし)の末廣酒造(すえひろしゅぞう)を特集します。
受け継がれる山廃の響き、会津の酒
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
幕末の動乱の足音が響き始めた嘉永3年(1850年)創業。大正時代には山廃の祖、嘉儀金一郎による初めての試醸が行われ、以来その山廃による酒造りは柱の一つになっている。
会津若松の中心部に位置する嘉永蔵の建物は、国の登録有形文化財となっており、歴史を感じさせるその堂々たる佇まいは古の香りを感じさせてくれる。
現在は、その嘉永蔵と会津美里町の博士蔵の2ヶ所で醸造を行っている。
―代表銘柄は?
「山廃純米 末廣」
明治末期に山廃造りを創始した嘉儀金一郎氏が、大正初期に試験醸造したのが末廣酒造嘉永蔵。当時から伝承される末廣の嘉儀式山廃造り。酸味と甘味が入り混じるバランスよい山廃純米酒です。
お薦めの飲み方:
冷やして、常温、ぬる燗、さらに特に熱燗がおすすめ
―イチオシ商品はなんですか?
「山廃純米吟醸 末廣」
大正初期より伝承される嘉儀式山廃純米吟醸酒。瑞々しい吟醸香と米の柔らかな旨みの調和のとれた上品な味わい。お燗でも美味しいお酒です。
2019年大阪でのG20で各国首脳に提供されました。
お薦めの飲み方:冷やして、常温、ぬる燗
お薦めの地元料理:春夏秋冬問わず、様々な食との相性が良い。 特に会津の味覚「鰊の山椒漬け」との相性は抜群。
蔵人の調和、おいしさの共鳴
―酒造りで心がけていることは?
蔵人皆で持てる限りの力を合わせ、とにかく「おいしい」お酒を造ること。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
春の桜と新緑、夏の山と湖、秋の紅葉、冬の雪山と、会津には春夏秋冬楽しめるスポットが沢山あります。
―最後に、読者へのメッセージをお願いします!
ぜひ会津にお出かけいただき、嘉永蔵にお立ち寄りください。
心よりお待ちしております。
今回ご紹介した酒蔵について
【福島県】
末廣酒造株式会社
福島県会津若松市日新町12-38
https://www.sake-suehiro.jp/
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