地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第270回目の当記事では、東京都八王子市(はちおうじし)の東京八王子酒造(はちおうじしゅぞう)を特集します。
黒塀通りの新たな醸造所
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
2023年6月開業。東京で令和初、10番目の酒蔵です。
かつて宿場町として栄えた東京、八王子。その面影を残す黒塀通りの一角に私たちの醸造所はあります。
八王子駅から徒歩5分、料亭「すゞ香」に併設するコンパクトな醸造所ながら充実した設備環境のもと、多種多様な酒造りを実現します。
―代表銘柄は?
代表銘柄はまだありません。
現在、先行モデルの「東京八王子酒造prototypeシリーズ」を販売しております。
年内中には、本商品を発売できるように準備を進めています。
prototypeシリーズは、東京八王子酒造が新しいSAKEの可能性を追求する“酒造りの旅”の途中で生まれました。
様々な試作を重ねてひとつの形とした数量限定酒です。マスカットを思わせる香と爽やかな甘味と酸味のバランスが取れたワインを彷彿させるような日本酒です。
野菜などの天ぷらを軽く塩で味付けし、冷やしたprototypeと一緒にお楽しみください。
お薦めの飲み方
容器:冷やしたワイングラスやシャンパングラス。
温度帯:出来るだけ冷やして。
地元料理との合わせ方: 野菜などの天ぷら、刺身など。
丁寧な醪と麹作りにこだわる蔵の想い
―酒造りで心がけていることは?
他の蔵と変わらないと思うのですが、一つ一つ醪の温度管理や麹作りの作業を丁寧に行うことを心がけています。
また、すべてが新しい設備環境のため、一つ一つの作業を大事にし、蔵の個性を探っています。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
東京八王子酒造の並びにある「桑都テラス」がおすすめです。
桑都テラスは、「黒塀」のある花街の雰囲気をモチーフにしながら、和の魅力あふれる食・文化・体験の発信施設です。
東京都初の 日本遺産 として認定された『霊気満山高尾山 ~人々の祈りが紡ぐ桑都物語~』、
その物語の一翼を担うべく、中町花街が守り育ててきた固有の伝統文化や八王子で培われた芸能などを発信、伝承、継承する場を創造しています。
雰囲気のある場所ですので、東京八王子酒造と合わせてお立ち寄りいただけると嬉しいです。
―最後に、読者へのメッセージをお願いします!
東京八王子発、 酒からSAKEへ。
醸造や保管、 流通に至るすべての工程にこだわりながら、未来に向けて、 日本酒の可能性を広げていきます。
是非、応援よろしくお願いします。
今回ご紹介した酒蔵について
【東京都】
東京八王子酒造
東京都八王子市中町10-9
https://www.tokyo-hachioji-shuzo.jp/
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