地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第81回目の当記事では、岡山県赤磐市(おかやまけんあかいわし)の利守酒造(としもりしゅぞう)株式会社を特集します。
地の米・地の水・地の気候と風土で醸す、酒造り
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
利守酒造は、岡山県の南東部、赤磐市西軽部(にしかるべ)にあります。この地は、昔から最も質の高い「雄町米」が育つ場所として知られていました。
農業の近代化とともにいつしか幻となっていた「雄町」の復活に立ち上がったのが利守酒造で、「地の米・地の水・地の気候と風土」で醸してこそ、地酒は真の地酒たりうるのだと利守酒造は考え、酒を造り続けています。
そして、ワインでいえばボルドーの「シャトー」あるいはブルゴーニュの「ドメーヌ」のような、原料からすべてを自社でまかなう「米作りから酒造りまで一貫した造り」をする蔵を目指しています。
ワインでいえばボルドーの「シャトー」あるいはブルゴーニュの「ドメーヌ」のような、原料からすべてを自社でまかなう「米作りから酒造りまで一貫した造り」をする蔵を目指しています。
―代表銘柄は?
「酒一筋」「赤磐雄町®」
※「赤磐雄町」は利守酒造の登録商標です。
―イチオシ商品はなんですか? 地元の食材・料理とはどんな合わせ方がおいしいですか?
赤磐雄町® 純米大吟醸 で、幻の酒米「雄町」を復活しで醸す純米大吟醸酒です。
「雄町」ならでは米の旨味を十二分引き出した味吟醸で、口中に広がる「雄町」の旨味をお楽しみ頂けます。「雄町」の旨味と酸味が瀬戸内でとれる鰆のたたきとよく合います。是非、備前焼の酒器で味わってください。
初心を忘れずに、米作りから酒造りまで一貫した造りを行う
―酒造りで心がけていることは?
「酒造りは、米作りから」自社田で「雄町」を栽培、6月に田植、10月に収穫します。「地の米・地の水・地の気候と風土」にこだわり、和をもって、初心を忘れないよう日々精進で酒造りに臨んでいます。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
酒蔵のある軽部地域(旧軽部村)は、昔から「雄町」の生産地の中でも一番良いとされる地です。「雄町」を全国の酒蔵を回り広めた(貢献した)当時の村長・加賀美氏の石碑が旧赤坂町農協前に立っています。
赤磐の地は、「マスカット」「白桃」の産地としても知られています。
―最後に、読者へのメッセージをお願いします!
山田錦の親であり、幻の酒米「雄町」ならではの旨味を是非味わってみてください。
今回ご紹介した酒蔵について
【岡山県】
利守酒造株式会社
https://akaiwaomachi.com/
岡山県赤磐市西軽部762-1
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