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全世代で今まで心が震えた・感動したことがあるお酒 NO.1 は「日本酒」

日本酒業界最大の団体で、全国 1,691 の蔵元が所属する日本酒造組合中央会(以下:中央会)は、21年 12 月、普段からお酒を嗜む全国 5,422 人を対象に「日本酒に関する意識調査」を実施しました。本調査では、近年じわじわと日本酒の人気が高まりつつある 20 代-30 代の若者層に向け、より日本酒と共に豊かな時間を楽しんでいただけるよう、他年代との意識を比較しながら若者層と日本酒の関係を紐解いていきます。

調査結果トピックス

【21 年度のお酒の嗜み方事情】
半数以上が、‟一人” でお酒を楽しむ時代!
✓ 「お酒を誰と飲みますか」という質問に対し、全調査対象者のうち半数以上(59%)が「一人」と回答。若年層も共に「一人」が一番多く、20 代(52%)、30 代(53%)の半数以上が「一人」と回答。
✓ 「どんな場所でお酒を飲みますか」という質問では、全体の 90%が「自宅/友人宅」。

【日本酒に関する意識調査】
今まで心が震えた・感動したことがあるお酒 NO.1 は「日本酒」
✓ 日本酒の海外人気やその造り方などの特徴を知ると、63%の人が「飲んでみたい」
✓ 日本酒のイメージは 75%が「伝統的」。若年層は「高級酒」のイメージも。

日本酒への新提案!?若年層が「日本酒」を楽しみたいシチュエーションは、高級ホテルやキャンプ!意外に合う料理は「チーズ」や「チョコレート」!
✓ 日本酒を楽しみたいシチュエーション、20 代-30 代の若年層では「高級ホテルでゆったりと」や「キャンプやグランピングで夜空を眺めながら」、「女子会で賑やかに」が他の年代に比べて高い結果に。
✓ 日本酒によくあわせる料理 NO.1 は全体の約 8 割(79%)で刺身。半数以上(57%)が鍋料理も選択。「意外にあう料理」の若年層 FA では、「チーズ」、「チョコレート」回答が多数。

<<日本酒造組合中央会 日本の酒情報館 今田周三館長>> コメント

洋食を食べて育った現代の若者にとって、酸味で口をさっぱりさせてくれて、さらにお洒落な雰囲気があるワインを選択するのは自然な傾向かもしれません。しかし日本酒の造り手も世代交代が進み、彼らの嗜好に合わせて酒質も驚くほど多様化を遂げています。世界のガストロノミーの注目が集まる「発酵」「麹」の神秘的な世界観、高いデザイン性、さらには環境に配慮した伝統的でサステナブルな製造など、日本酒が遂げつつある変化を、若い消費者も徐々に受け入れ始めている、そんな胎動が感じられます。

調査結果

普段からお酒を「飲む」と回答した全調査対象者(N=5,422ss)に「お酒は誰と飲みますか」(複数回答可能)と聞いたところ、20 代(52%)、30 代(53%)に比べ、40 代と 50 代は 60%以上と 10 ポイント近くの差はあるものの、各世代半数以上の人々が「一人」でお酒を飲むと回答。
また、「どんな場所でお酒を飲みますか」(複数回答可能)では、「居酒屋」(42%)、レストラン(18%)を圧倒的に抑え、約 9 割が「自宅/友人宅」との回答結果が出ました。若年層でも、「自宅/友人宅」が 20 代(86%)、30代(87%)と各世代、昨今の時代を反映するお酒の楽しみ方をしているのでは、と思わせる結果となりました。

さらに、「あなたが好きなお酒は」(複数回答可)という質問では、20 代を除いた全世代で「ビール」が 1 位となるものの(※20 代 1 位は「果実酒」)、「日本酒」も近年の若年層人気を裏付けるように 20 代で 29%、30 代で 33%と健闘。
また、「20 歳になったら飲んでみたいと思っていたお酒」についても、全世代で約過半数から「ビール」が 1 位となるものの、「日本酒」も全世代で TOP6 内にランクインしました。

「今まで心が震えた、感動したことがあるお酒」が「ある」と回答した対象者(N=1,665ss)に、感動したお酒の種類を聞いたところ(複数回答可能)、約 4 割が「日本酒」と回答し、世代を問わず「日本酒」がトップという結果になりました。

また、全調査対象者に向け「日本酒に関して興味・関心がありますか」と設問のみの質問では「とてもある」、「ある」の回答は 49%でしたが、日本酒の特徴(海外でも人気が高い、日本全国の酒蔵で若い世代の造り手が増えている、精米歩合や製法、産地によって銘柄が豊富、温度によって様々な味わいを楽しむことができる、など)を記載した上で、「あなたは日本酒を飲んでみたいですか」と質問したところ、10 ポイント以上上がり 63%の人が「とても飲んでみたい」、「飲んでみたい」と回答しました。中でも 30 代は 53%から 65%と上昇し、昨今、若年層のトレンドである「発酵」や「麹文化」への注目や、世代交代・女性の進出による造り手の変化に伴う酒質・デザインの変化や共感などのエビデンスにもなりました。

昨年 21 年度は日本のこうじ菌を使用した「伝統的酒造り」が登録無形文化財に登録されましたが、日本酒に対するイメージに関しては「伝統的」が 75%と 1 位を占めました。若年層が他世代に大きく差を付けた特徴的な回答は、20 代(25%)、30 代(24%)の「高級酒」というイメージでした。他、30 代は他世代より「女性に人気」という回答が多く寄せられました。

「どのようなシチュエーションで日本酒を楽しみたいですか」(複数回答可能)という質問に対しては、世代問わず、「年末年始にゆっくりと」(67%)、「温泉旅館でしっぽりと」(65%)「お祝いごとやハレの日に」(43%)と長年日本酒の飲用シーンとしてイメージを付けられてきたシーンが全世代に高く出ましたが、全体と比較して、20 代-30 代の若年層では「高級ホテルでゆったりと」や「キャンプやグランピングで夜空を眺めながら」、「女子会で賑やかに」の回答が有意に高くなりました。ニュースなどでも話題となっているキャンプやアウトドアで日本酒を楽しむといった、日本酒の新たなユースケースの兆しが見える結果となりました。

また、日本酒を楽しむ際、よくあわせる料理としては刺身料理(79%)、鍋料理(57%)とスタンダードに和食との組み合わせが高く好まれましたが、若年層からはコロッケやとんかつ、からあげなどの「揚げ物」が他世代より人気がありました。また、「意外にあう料理」を FA にて聞いたところ、若年層から一番多くの回答は「チーズ」、続き「チョコレート」、「ピザ」と他世代では出てこなかった料理が多く挙がりました。

■【調査概要】2021年度調査
調査者:日本酒造組合中央会
調査日程:2021年12月21日~27日
調査対象者:20~79歳の男女/全国(5,422名)
調査手法:インターネット定量調査
プレリリースURL:https://drive.google.com/file/d/19NYay0WO4lmAyrqK0LdGcNyC8sf_wEZ5/view?usp=sharing

■日本酒造組合中央会(Japan Sake and Shochu Makers Association) について
全国の1,668の酒類(日本酒、本格焼酎・泡盛、本みりん)メーカーが所属する日本酒業界最大の団体。
酒類業界の安定と健全な発展を目的とし、1953年に設立。『國酒(こくしゅ)』といわれる日本酒、本格焼酎・泡盛、本みりんについて正しい情報を発信することで、国内外へ幅広く認知向上させる活動に取り組んでいます。https://www.japansake.or.jp/sake/

日本酒の日、10月1日から『國酒デジタルミュージアム』オープン
公式URL:http://kokushu-museum.com

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