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~創業四百三十余年の歴史を誇る城下町「金沢」加賀藩の酒蔵~【加賀鶴】やちや酒造-石川県


地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第64回目の当記事では、石川県金沢市(いしかわけんかなざわし)のやちや酒造株式会社を特集します。

前田利家公専用の酒造り

―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。

本能寺の変の翌年(天正11年)に前田利家(まえだとしいえ)公専用の酒造りのため、神谷内屋仁右衛門(かみやちや じんうえもん)が尾張の国から金沢へ移住したのが始まりの城下町「金沢」にある加賀藩の酒蔵です。

前田家三代利常(としつね)公から神谷内屋の神を外して谷内屋(やちや)の屋号を拝受し、現在の社名へと繋がっており、明治になり元々神谷内屋だったので、苗字を神谷(かみや)にしました。

―代表銘柄は?

代表銘柄は「加賀鶴」で、前田家三代利常公から加賀藩の「加賀」とおめでたい「鶴」を合わせて「加賀鶴」の酒銘を拝受しております。

―イチオシ商品はなんですか? 地元の食材・料理とはどんな合わせ方がおいしいですか?

  1. 加賀鶴 純米大吟醸68号
    • 石川県独自の酒米「百万石乃白(石川酒68号)」を使用し、金沢酵母で醸したフルーティーな香味と酒米の旨味が調和したお酒です。
    • Kura Master 2020金賞受賞酒。
  2. 加賀鶴 梅酒 日本酒仕込
    • フレッシュな梅の香りとフレッシュな梅の酸味が日本酒の旨味と調和した、さっぱりとした甘さの梅酒です。
    • ニューヨークミシュラン2つ星レストランや、カリフォルニアミシュラン3つ星レストランにも採用されています。
    • 第15回フェミナリーズ世界ワインコンクール2021金賞受賞酒。
  3. 加賀鶴 加賀紅茶のお酒
    • 加賀棒茶の茶葉を醗酵させて作った「加賀の紅茶」茶葉を純米酒に漬け込み、グラニュー糖で少し甘みを付けたほろ酔いスイーツです。
    • 特にミルク割が美味しいです。
    • 第15回フェミナリーズ世界ワインコンクール2021金賞受賞酒。
酒蔵プレス編集部

酒蔵プレス唎酒師による「加賀鶴 純米大吟醸68号」テイスティングノート

●香り
ほどよいアルコール感と爽やかな吟醸香、米のふくよかさもあり、絶妙なバランスの香りです。

●味わい
常温で飲むと旨味、お燗で飲むと旨味と甘味、冷で飲むと苦味が際立ち、温度によって変化する日本酒です。飲みやすく旨味が強い、幅広い層に受け入れられやすい日本酒だと思います。

●ペアリング
旨味が特徴の日本酒なので、旨味の深いブリ大根との相性が良い。ブリの旨味、大根の苦味、味の詰まったタレの甘みと非常にマッチします。日本酒の温度帯を冷、常温、お燗で味の変化を一緒に楽しむのも面白い。

●総評
全日空国際線ビジネスクラスに採用され、KuraMaster2020金賞を受賞している日本酒です。石川の気候で育った酒米「百万石乃白」と金沢で生まれた金沢酵母で醸された旨味が乗っているのに軽快な味わいは、様々なシーンで飲み合わせることができる日本酒です。

―酒造りではどんなことを心がけていますか?

酒造りは米作りからと考え弊社専用の酒米を栽培するため、JA金沢市に「三谷やちや部会」を設立していただき、良質な酒造好適米「五百万石(ごひゃくまんごく)」「石川門」「百万石乃白(石川酒68号)」を供給して頂いています。

また、酒米の持つ旨味を大切にした酒造りを心掛けています。

酒蔵は旧北国街道に面した築250年の建物

―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。

酒蔵は旧北国街道に面した築250年の建物で、文化庁登録有形文化財に指定されており、1年を通して酒蔵見学を受けています。

酒蔵見学は①10:30~②13:30~③15:00~の1日3回です。

事前の予約制で見学料は500円、その見学券がお買物の際に500円の割引券として使用出来るようになっています。

(基本日曜定休ですが、予約の際にお確かめください。)

―最後に、読者へのメッセージをお願いします!

金沢駅から車で10分程の場所にある小さな地酒蔵です。

あまり宣伝広告が出来ていないので知られていませんが、他に負けない歴史があります。

次の代へと繋いでいくため、皆様のお力添えを頂きたく、宜しくお願い致します。

今回ご紹介した酒蔵について

【石川県】
やちや酒造株式会社
http://www.yachiya-sake.co.jp/
石川県金沢市大樋町8-32

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酒蔵プレス編集部

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