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瀬戸内の小さな酒蔵で、彩りゆたかなお酒をつくる【防長鶴】山縣本店‐山口県

地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第183回目の当記事では、山口県周南市(しゅうなんし)の山縣本店(やまがたほんてん)を特集します。

四季折々の香りが息づく小さな酒蔵

―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。

1875年(明治8年)創業。瀬戸内海の、旧山陽道の面した小さな酒蔵です。

寒い冬に日本酒を仕込み、初夏には収穫したての梅の実で梅酒を仕込みます。秋には、堀りたてのさつまいもが入ってきます。さつまいもを蒸して、濃醇な芋焼酎を造ります。一年を通じて、山縣本店には四季折々のかおりがあふれています。

―代表銘柄は?

「防長鶴」

山縣本店創業当初のブランド、防長鶴です。
瀬戸内の豊かな気候で育った山口県産のお米、伝統技術、純米酒へのこだわり、そして杜氏のみずみずしい感性で防長鶴は美しく生まれ変わりました。
ナベヅルを模したシンボルマークには、自然への感謝の思いが込められています。

―イチオシ商品はなんですか? 

防長鶴 純米無濾過原酒

柔らかい酸とお米のうまみが優しく口の中に広がり、後口はすっとひき、引き締まります。

お薦めの飲み方:冷や、常温、ぬる燗

お薦めの地元の食材:長門長州鶏の焼き鳥や、周南タコの柔らか煮のような、醤油の甘辛い味付けのお料理との相性が抜群です。

また、防長鶴の番外編として、2022年から「おにぎりシリーズ」を新発売しました。季節ごとのおにぎりの具材と、そのおにぎりに合う日本酒のペアリングを意識しています。

これからも、季節にあわせて新発売していきますので、ぜひ見かけたらお手にとってください。

青春の魂が宿る、美しさに込めた酒

―酒造りで心がけていることは?

若き杜氏以下蔵人4名でお酒をつくっています。杜氏の目標は、「美しい酒をつくる」ことです。

毎年、昨年より良い酒をという思いで酒造りに臨んでいます。

山口県産にこだわり山口県の農家が大切に育てた米、水、芋、梅を使用し、日々のくらしの彩りになれるよう丁寧に、丁寧に、酒造りをしています。
1つ1つの工程に手を抜かず、どの作業も丁寧に行うことで、うまみのあるきれいな酒ができると考えています。

―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。

2023年は、山口県八代盆地の、ナベヅルが飛来する田んぼで、つると環境にやさしいお米づくりをしている契約農家「つるの里ファーム」の山田錦を使用したクラフトジンの開発に取り組んでいます!

―最後に、読者へのメッセージをお願いします!

「防長鶴」を飲んでくださる方のことを考えて、丁寧に酒造りをしています。

山縣本店のお酒が、日々のくらしの彩りになれたら、これ以上うれしいことはありません。

今回ご紹介した酒蔵について

【山口県】
株式会社山縣本店
山口県周南市久米2933
https://yamagt.jp/

 

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酒蔵プレス編集部

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