地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第246回目の当記事では、埼玉県秩父市(ちちぶし)の矢尾本店(やおほんてん)を特集します。
古きを重んじながら新たなステップへと突き進む
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
寛延2年創業。滋賀県近江市(近江商人)より秩父の地へやってきて今年で275年。
初代の矢尾利兵衛から始まり現在の木村直之杜氏に継承され白梅→花陽→そして現在の秩父錦へと銘柄も変わって行きました。
杜氏は昭和頃、越後杜氏から始まり南部杜氏、そして5年前より自社杜氏に変わり昔を大切にしながらも新しい事にチャレンジしております。その会もあり令和4、5年と2年連続で埼玉県春季清酒鑑評会におきまして県知事賞(首席)をいただく事が出来ました。
現在は国内のみならず海外5か国で弊社のお酒をお楽しみいただいております。
―代表銘柄は?
「秩父錦 特別純米酒」
秩父錦定番酒。飲み飽きしない食中酒です。
お薦めの飲み方:常温・ぬる燗
―イチオシ商品はなんですか?
「秩父産 山田錦100%使用 純米大吟醸 至純」
2023年Kura Master金賞の受賞酒です。秩父産山田錦100%使用。
自社精米により丁寧に35%まで丁寧に磨き上げました。リンゴを思わせるやさしい香りの中に旨味・甘味がしっかりとした逸品です。
お薦めの飲み方:ワイングラスで冷やしてお召上がりいただく事もおススメです。
お薦めの地元料理:秩父B級グルメ みそぼてと 豚肉味噌漬け。
納得するまで考え抜く酒造り
―酒造りで心がけていることは?
「考える」納得するまで考え抜き酒を醸す。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
弊社酒蔵は酒造りの森として秩父錦の販売はもちろん秩父の名産品やソフトクリーム、自社クラフト麦酒等購入する事が出来ます。
秩父と言えパワースポットとして有名な三峯神社がございます。
―最後に、読者へのメッセージをお願いします!
ここ数年秩父錦を召し上がってない方は是非一度お試し下さい。以前とは酒質変わっております。
多くのお客様と出会える機会をつくって行きたいと思っています。
今回ご紹介した酒蔵について
【埼玉県】
株式会社矢尾本店
埼玉県秩父市別所1432
https://chichibunishiki.com/
矢尾本店の蔵見学レポはこちら▼
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