地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第34回目の当記事では、佐賀県多久市 (さがけんたくし)の東鶴酒造(あずまつるしゅぞう)を特集します。
原材料と製法にこだわりをもって少量のお酒を家族ぐるみで醸しています。

―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
1830年創業。佐賀県の真ん中に位置し、山々に囲まれた土地である多久市で代々日本酒を製造販売しております。元々は市内に7、8軒あった酒蔵もすべて廃業し、弊社も平成元年を境に休業していましたが、平成21年より蔵元自ら杜氏となり、原材料と製法にこだわりをもって少量のお酒を家族ぐるみで醸しています。
―代表銘柄は?
- 東鶴 (あずまつる)
―イチオシ商品はなんですか? 地元の食材・料理とはどんな合わせ方がおいしいですか?

- 東鶴 純米吟醸酒
佐賀県産の山田錦を丁寧に磨き上げ低温でゆっくりじっくり発酵させました。米の旨味をしっかり感じながら後味が軽やかなお酒です。
佐賀牛のローストビーフ、竹崎カニの塩ゆで、などに常温で合わせると酒の旨味と料理の旨味が調和しておいしく楽しめます。
一つ一つ気を抜かずに最後のビン詰めまで集中して造ります 。

―酒造りではどんなことを心がけていますか?
酵母、麹菌の能力を最大限に引き出すことを第一に考えています。それらが働きやすいように洗米時の水分調整や、発酵時の品温調整、製麹時の種麹の選択等を行っています。
酒造りはそれらのひとつでもずれてしまうと全てのバランスが崩れてしまうので一つ一つ気を抜かずに最後のビン詰めまで集中して造ります。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
佐賀県では駅で立ち飲みできるお店があります。ひとつは佐賀駅内にある「SAGABAR」です。
佐賀県内の日本酒がたくさん呑めて、月替わりで限定酒もたくさん楽しめます。
もう一つは肥前浜駅内にある「HAMABAR」です。こちらは佐賀県の中でも酒蔵がたくさんある地域の鹿島市のお酒がたくさん呑めるお店です。
―最後に、読者へのメッセージをお願いします!
日本酒は歴史があり文化的な面もある飲み物だと思いますが、これだけ永く愛されているのは美味しいからだと思います。その美味しさを伝えようと全国の蔵元さんが頑張っているので、ぜひ飲んでみたいという方はまず最寄りの蔵のお酒を呑んでみてください。ひとつの蔵で様々な商品にチャレンジしてると思うので覗いてみるとたのしいですよ。
今回ご紹介した酒蔵について
【佐賀県】
東鶴酒造株式会社
http://azumatsuru.com/
佐賀県多久市東多久町大字別府3625-1
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