地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第229回目の当記事では、茨城県結城市(ゆうきし)の武勇(ぶゆう)を特集します。
伏流水の恩恵で育まれる伝統地酒
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
江戸時代、慶応年間創業。結城の気候風土を生かした昔ながらの地酒づくりを行っている。仕込み水には鬼怒川水系の伏流水を使用。結城は昔から風水害が少なく、地下水が豊富で水質も良く醸造には適した土地である。
同じ町内に酒・味噌・醤油の醸造所が揃っているのも全国では珍しく水質の良さを物語っている。
―代表銘柄は?
「武勇大吟醸」
厳選された酒造好適米 山田錦を贅沢な精米40%まで特別に磨き上げ、一年のうちで最も気温の下がる寒中に仕込みました。
今まで数多くのコンテスト、鑑評会にて優秀な成績をおさめてきており、酒蔵を代表するフラッグシップです。気品ある芳香と上品な米の自然なうまみが絶妙な味わいを表現いたしております。
お薦めの料理:上品に飲めますので魚料理や懐石料理、魚介のイタリア料理・フランス料理等も合わせよいです。
「武勇純米吟醸「和」なごやか」
上品フルーティーな香りで滑らか、武勇では女性ファンの多いお酒。
お薦めの料理:味はしっかりありますので幅広く料理に合わせよい。
―イチオシ商品はなんですか?
「武勇 純米大吟醸 山田錦 小川酵母仕込み」
兵庫県産山田錦に茨城県伝統の小川酵母を合わせて仕込みました。原酒ながらアルコール度15%とやや低くソフトな飲みごたえに仕上がっています。
お薦めの料理:ほのかに香る葡萄のような香りとほんのりとした甘味とほどよい渋みがお料理のお味を引き立たせます。
水と米の調和が生み出すオリジナル酒
―酒造りで心がけていることは?
武勇の個性をより強く伝えられるよう結城の水と醸造技術に加え、茨城県産の酒造好適米にも注目しています。
海外の方にも茨城の酒、結城の酒として伝えられるような武勇のオリジナルを目指しています。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
歴史が今に息づく蔵の街、結城。ゆるやかに時間の流れる風情のある町並みを散策してみませんか。
街には結城紬問屋、味噌蔵、醤油蔵、酒蔵、特産品をつくる和菓子屋、蔵づくりを利用したカフェや店舗などお楽しみいただけます。
―最後に、読者へのメッセージをお願いします!
江戸時代からある酒蔵ですが、手造りに拘り地酒としての個性を大切にしてきました。
少量生産のためあまり見かけられないかも知れませんが、この機会にぜひ結城の地酒武勇をお試しください。素朴な個性をお楽しみください。
今回ご紹介した酒蔵について
【茨城県】
株式会社武勇
茨城県結城市結城144
https://buyu.jp/
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