地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第230回目の当記事では、秋田県横手市(よこてし)の日の丸醸造(ひのまるじょうぞう)を特集します。
登録有形文化財蔵、唯一無二の「まんさくの花」
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
元禄2年(1689年)創業。蔵名の「日の丸」は秋田藩主佐竹公の紋所が”五本骨の扇に日の丸”だったことに由来し、明治40年に商標登録済みの唯一無二の酒銘である。
現在の代表銘柄「まんさくの花」は、昭和56年に同名の朝の連続テレビ小説が放映されたのを機に誕生した。 店舗や内蔵は国登録有形文化財に指定され、同じく内蔵を所有する家屋が並ぶ増田町は、平成25年には国の伝統的建造物群保存地区に選定された。
―代表銘柄は?
「純米大吟醸 まんさくの花 山田錦45」
酒米の王様「山田錦」を45%に磨き上げて醸し、瓶貯蔵で低温熟成させた純米大吟醸酒です。当社の最高峰「別格純米大吟醸 まんさくの花」と並ぶ当社の看板商品です。
薫り高くふんわりと優しいが、どこか芯の強さを感じるお酒です。品位を感じさせる化粧箱に入っており、ご贈答用として当社で一番人気の商品です。
お薦めの飲み方:冷酒・冷や
―イチオシ商品はなんですか?
「純米吟醸生原酒 まんさくの花 荒ばしり・中ぐみ・責めどり」
伝統の槽で搾られた日本酒は、搾り始めと搾り終わりで味わいが異なります。
通常はすべて混合して販売されますが、当社はその違いも日本酒の愉しさのひとつと考え、いまの時期だけ特別に汲み分けて販売しています。
まんさくの花の究極の飲み比べを是非お愉しみください。
伝統と挑戦、多彩な酒米と酵母の融合
―酒造りで心がけていることは?
伝統の継承と設備投資による技術革新を繰り返し、品質の向上に努めながらも、多種多様な酒米や酵母を使用した酒造りに挑戦することで自由な酒造りを愉しみたいと考えています。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
ここ数年で周辺にカフェなどが増えてきました。カフェ巡りの後はぜひ、晩酌用のお酒を買いに当社直売所へお立ち寄りください。
今回ご紹介した酒蔵について
【秋田県】
日の丸醸造株式会社
秋田県横手市増田町増田字七日町114-2
https://hinomaru-sake.com
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