2018年に開催された愛媛の酒関連のイベントをダイジェストで振り返ります。
愛媛の酒を楽しむ会2018
東京・八芳園にて、愛媛県酒造組合主催「愛媛の酒を楽しむ会2018」が2018年8月29日に開催されました。「愛媛の酒を楽しむ会」は今年で10回目。チケットは去年も今年も完売、満員御礼。過去最高366名の参加者が愛媛の美酒に酔いしれました。
【参加蔵元14蔵】
石鎚・梅錦・栄光・雪雀・仁喜多津・華姫桜・京ひな・桜うづまき・寿喜心・伊予賀儀屋・日本心・千代の亀・城川郷・山丹正宗
コンテンツは、蔵元がふるまう自慢の日本酒利き酒し放題・愛媛の酒米「松山三井」の鯛めしをはじめとする愛媛の食材をふんだんに使った会席料理・14蔵の日本酒スタンプラリー（全蔵制覇で日本酒プレゼント）・豪華プレゼントがあたる抽選会（一升瓶14本セットや愛媛のお米など）・お土産のお渡しと、いたれりつくせりの内容でした。
乾杯の音頭は日本酒スタイリスト 島田 律子さん。ストレスオフ県ランキング二年連続一位の愛媛について、伊予の女酒についてなどのお話があり、会場は大盛り上がり。また、10月1日「日本酒の日」の案内が行われ、日本酒の日「全国一斉日本酒で乾杯！」のリハーサルをかね、全員での一斉乾杯で宴がスタートしました。司会は愛媛県出身 フリーアナウンサー 近藤 淳子さん。酒造ブースインタビューも行いました。
酒造ブースのほかでも様々な日本酒が楽しめ、愛媛県酒造組合アンテナショップ「蔵元屋」ブースには、おすすめの日本酒や甘酒がずらり。ザ・ペニンシュラ香港で取り扱いがはじまった、近藤酒造の「愛媛みかんde酒（日本酒リキュール）も振舞われました。燗酒コーナーでは、これからの季節、さらに恋しくなる日本酒が勢ぞろい。愛媛県初の酒造好適米「しずく媛」で醸した日本酒の試飲コーナーや愛媛のおつまみコーナーも併設されていました。会場には西日本豪雨チャリティー募金を設置。愛媛の日本酒を愛する皆様からたくさんのご協力がありました。
ちなみに10/1 日本酒の日、愛媛県内16蔵は1年に1度のスペシャルナイト「ほろよいフェスタ」を松山城を見上げる城山公園にて開催しました。日本酒の日記念酒や限定酒あり。ご当地フード、お酒にあうおつまみが勢揃いしました。さらに今年の抽選会は、お米、お肉、お酒15本などがあたる豪華さ！今年も楽しみです。
■「愛媛の酒を楽しむ会2018」開催概要
開催日:2018年8月29日 水曜日
商談会(流通・料飲のみ) 13 時から16時
パーティー 19時から（参加費:7,000円、320名）
会場:八芳園
主催:愛媛県酒造組合
http://www.ehime-syuzou.com/kuramoto/topics/749.php
第三回 ShikokuSakeTrip~四国の酒を旅しよう♪~
四国の酒蔵24蔵が丸の内に大集合。四国4県の日本酒蔵を集めた四国酒祭典「第三回 Shikoku Sake Trip 4県の蔵元と四国の酒を旅しよう♪」が、2018年9月9日（日）東京・丸の内 エコッツェリアにて開催されました。参加蔵元はこちら。108銘柄の蔵出し自信作が一堂に会しました。
【参加蔵元24蔵】 ☆は初参加
【徳島】「三芳菊」三芳菊酒造・「鳴門鯛」本家松浦酒造場・「きらい」司菊酒造 ☆
【香川】「川鶴」川鶴酒造・「金陵」西野金陵・「綾菊」綾菊酒造☆
【愛媛】「華姫桜」近藤酒造・「山丹正宗」八木酒造部・「酒一筋」「梅錦」梅錦山川・「媛一会」武田酒造・「千代の亀」千代の亀酒造・「伊予賀儀屋」成龍酒造・「京ひな」酒六酒造
【高知】「文佳人」アリサワ・「安芸虎」有光酒造場・「豊能梅」高木酒造・「山田太鼓」松尾酒造・「無手無冠」無手無冠・「亀泉」亀泉酒造・「桂月」「匠」土佐酒造・「久礼」西岡酒造店・「酔鯨」酔鯨酒造☆・「南」南酒造場☆・「日乃出 桃太郎」文本酒造☆
イベントは三部制。第1部「四国地酒試飲会」には四国の厳選おつまみが用意され、2部「四国の郷土料理と酒を楽しむ (日本酒セミナー開催)」・3部「四国の郷土料理と酒を楽しむ(蔵元と楽しむ酒あそび)」ではおつまみに加え、四国食材のケータリング料理がもてなされました。愛媛県からは宇和島ブランド鯛「鯛一郎クン」の生産者が駆けつけ、大盛り上がり。宇和島名物鯛めしが振る舞われました。ほか、愛媛の郷土料理ふくめん、当日朝焼きたての内子町ブランド豚「内子豚」ローストポークなどが並べられ、参加者は言わずもがな舌鼓。
高知県からは、絶品カツオの塩タタキ、みょうがなどの野菜田舎寿司。香川県からは本場の名人が丹精込めて作った讃岐うどん、徳島県からはそば米雑炊、スダチパッチョがお目見え。四国の名物、郷土料理を、ぐるっと一周し、楽しめました。四国の厳選おつまみコーナーラインナップはこちらです。
【愛媛県】宇和島じゃこ天、削りかまぼこ、
【徳島】フィッシュカツ、ミニちくわ、大野のり、徳島しょうゆ豆
【高知】高知のカツオの燻製、芋けんぴ
さらに、各県の美味しい調味料、麦味噌、醤油、無添加ドレッシングなどが用意されており、内子産のトマトやきゅうり、おくら、豆腐などと自由にあわせ、日本酒片手に酔いしれることができました。
フォトジェニックコーナーでは、四国4県の名産とコラボしたさかずきんちゃんが登場。前日9月8日（土）には、酒販店・飲食店向け試飲会が開催されました。これを機に、四国のたくさんの銘酒が全国各地でより愛されるようになればと胸が高まります。今年もぜひ、四国の日本酒を旅する様に巡ってみてください。
■「第三回 Shikoku Sake Trip」開催概要
開催日時:
2018年9月8日（土）／ 酒販店様・飲食店様向け試飲会
2018年9月9日（日）／
【1部・お酒、おつまみ】11:00〜12:30（90分）
【2部・お酒、料理、セミナー】13:30〜16:00（150分）
【3部・お酒、料理、酒遊び】17:00〜19:30（150分）
開催場所:「3×3 Lab Future」
（東京都千代田区大手町1－1－2 ECOZZERIA 丸の内）
チケット料金:
【1部：前売 ￥2500 当日 ￥3000】
【2部：前売 ￥6500 当日 ￥7000】
【3部：前売 ￥6500 当日 ￥7000】
参加蔵元:24蔵（出品酒108種）
主催:Shikoku Sake Project
http://shikokusaketrip.net/
2019 ミス日本酒 愛媛大会
2018年12月20日(木)、「2019 ミス日本酒 愛媛大会」(主催：2019 ミス日本酒 愛媛大会 実行委員会(株式会社ディパーチャーズ愛媛) 後援：愛媛県酒造協同組合 協力：skip entertainment 合同会社、株式会社Chero、エステサロン TREADEAR 協賛：愛媛合同物流株式会社、株式会社ベルモニー、株式会社三福ホールディングス、株式会社えにし、運転免許更新ゼミナール サクセス)が国際ホテル松山にて開催されました。ファイナリストは10名。自己PR・審査員の方々による質疑応答を経て、グランプリ、準グランプリ、審査員特別賞の4名が選出されました。
【グランプリ】
今川 あかり（いまがわ あかり）さん
愛知県出身 20歳、写真下中央
【準グランプリ】
三木 茉李安（みき まりあ）さん
広島県出身 20歳
河合 美咲（かわい みさき）さん
愛媛県出身 22歳
【審査員特別賞】
白石 朝子（しらいし あさこ）さん
愛媛県出身 25歳
左より審査員特別賞受賞の白石朝子さん、2019 ミス日本酒 愛媛大会 準グランプリ 三木茉李安さん、2019 ミス日本酒 愛媛代表 今川あかりさん、2019 ミス日本酒 愛媛大会 準グランプリ 河合美咲さん、2018 ミス日本酒 須藤亜紗実さん
受賞者の皆さん、おめでとうございます。今川さんは「愛媛の魅力」「愛媛の日本酒の魅力」を発信するアンバサダーとして1年間活動します。2019 ミス日本酒 愛媛大会が初の愛媛県への来訪とのことで、初々しく若々しい視点で愛媛に貢献してくださることを期待しています。
今後、今川さんは、来年1月15日に東京にて開催される「ミス日本酒 5周年パーティー及び 2019 ミス日本酒 ファイナリスト発表会」に2019 ミス日本酒 愛媛代表として出演します。3月15日にはウェスティン都ホテル京都での「2019 ミス日本酒 最終選考会」に出場されます。
当日は2018 ミス日本酒 須藤 亜紗実さん、初代、2016 ミス日本酒 愛媛代表大濵彩花さん、2017 ミス日本酒 愛媛代表 栗原 麻衣さんが華を添え。会場では、後援の愛媛県酒造協同組合・愛媛の酒造の皆様のご好意で、鏡開き、ブース、テーブルサーブなどで愛媛の地酒がもてなされました。また、鏡開きには愛媛県酒造協同組合 越智 浩理事長(石鎚酒造)、八木 伸樹代表取締役(八木酒造部)が参加され、越智理事長より、愛媛の日本酒や日本酒業界の現状についての話をありました。
オープニングアクトは、舞踊家 北川聖子さんによる舞の披露。北島三郎・東京事変・東方神起・DAIGOなどのバックダンサーを務めるなど日米で活躍されています。審査後には、ロサンゼルスのマジックの殿堂「マジックキャッスル」に出演し、マリリンの愛称で親しまれているマジシャン わか葉さんによるマジックショーが行われました。一般社団法人ミス日本酒 愛葉 宣明代表理事がステージで共演し、拍手喝采、和やかな雰囲気に会場が包まれました。
取材にご協力頂きました皆様、関係者の皆様、素晴らしいお時間を誠にありがとうございました。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
今年も、愛媛の日本酒がみなさまのそばにありますように。
番外編：東京農業大学「Professional・Sake・College 2018」
(主催:朝日屋酒店)
多数の酒造家を輩出する醸造科があることで知られる東京農業大学にて「Professional・Sake・College 2018」が2018年9月5日、開催されました。お酒業界関係者限定。各分野(酒造・酒販店・飲食店・農大関係者・日本酒分野のライターなど、)のプロフェッショナル200名が審査員となり、全国90蔵元の日本酒(自慢の市販品)をブラインドテイスティング・投票・評価する品評会ならびに勉強会です。
ブラインドテイスティングの審査項目は香、味、バランスの3項目。特定名称酒売れ筋商品(火入れ酒・生詰酒)かつ常温という条件のもと比較・投票。生酛と山廃、速醸(カプロ酸エチル・酢酸イソアミル含有率で2つにグループ分け)の3つ、A-Cカテゴリで評価し、最上位の酒造にクリスタルトロフィー(professional・sake・collegeのロゴ文字彫刻)・賞品が授与されました。最優秀賞、グループ別金賞受賞酒はこちらです。
【最優秀賞】
秋田県「雪の茅舎 秘伝山廃 純米吟醸」齋彌酒造店
【Aカテゴリ 酢酸イソアミル>カプロン酸エチル グループ 金賞】入賞14酒
栃木県「鳳凰美田 剱」小林酒造
【Bカテゴリ 酢酸イソアミル<カプロン酸エチル グループ 金賞】入賞12酒
長野県「亀の海 純米大吟醸 金紋錦」土屋酒造店
【Cカテゴリ 生酛山廃系 金賞】入賞5酒
秋田県「雪の茅舎 秘伝山廃 純米吟醸」齋彌酒造店
愛媛県からの参加は下記3蔵でした。
「媛一会 純米吟醸 瓶火入 夏越酒 無ろ過 29BY 」武田酒造
【Bカテゴリ 酢酸イソアミル<カプロン酸エチル グループ 入賞 3位】
「石鎚 純米大吟醸」石鎚酒造
【Aカテゴリ 酢酸イソアミル>カプロン酸エチル グループ 入賞 4位】
「華姫桜 無濾過 純米吟醸 原酒 松山三井」近藤酒造
参加酒造一覧はこちら
http://black.ap.teacup.com/asahiya/1621.html
ブラインドテイスティング後は、出品酒全体の成分分析値の傾向解説などの勉強会、銘柄・分析値を踏まえた利き酒会、懇親・情報交換会・表彰。主催の朝日屋酒店 小澤さんによる日本酒販売の動向についての講話、東京農業大学 数岡 孝幸准教授の講義、元国税庁 宇都宮先生による出品酒の総評というプログラムで展開されました。
成分分析は東京農業大学 酒類学研究室協力のもと実施されました。
【分析項目】
・一般成分分析(ラベル未記載のもの)およびそれら数値から算出される数値
・香気分析(カプロン酸エチル・酢酸イソアミル・イソアミルアルコールなど)
・有機酸成分(ピルビン酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸など)
懇親会のビンゴ大会では、dancyu商品券、ご当地グルメ、旅行券など豪華景品がずらり。見事旅行券を手にした杜氏はご満悦。ユニバーサルスタジオ、ディズニーランド、富士急ハイランドなどから選べるとだけあって、会場は拍手喝采でした。
「Professional・Sake・College 2018」は、業界関係者は酒質の勉強・研究。東京農業大学はデータの収集。蔵元は客観的なデータに基づく酒質の向上などが期待される、三方よしの取り組み。ブラインドテイスティングでの評価とコメントを分析結果と照らし合わせるまたとない機会です。2019年も乞うご期待！
【取材協力】※SNSからのレポートより一部転載
sakeambassador・古典エデュケーター 大濵 彩花氏
https://instagram.com/sakeambassador/
