地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第205回目の当記事では、静岡県静岡市(しずおかし)の英君酒造(えいくんしゅぞう)を特集します。
駿河湾の贈り物、美食と海の幸が交わる魅力の地
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
1881年(明治14年)に地元の大地主から分家して創業。徳川の英でた君主(慶喜公)にあやかって酒銘を英君とした。分家であったため酒米を各地から買い求めお酒を仕込んだ。
地元に湧出する水と駿河湾という海の幸に恵まれ、食事とお互いに引き立てあう酒質も目指し常に革新しながらお酒を造っている。
―代表銘柄は?
「純米吟醸 紫の英君」
酵母に静岡酵母「5MT14」を使用し、長期低温発酵の静岡型吟醸造りを用いて醸す純米吟醸酒です。
味わいは甘旨口。華やかでフルーティーな吟醸香は決してしつこくなく、キレがよい後口。果実感あふれ瑞々しくジューシーな味わいをラベルの色からも連想させる、葡萄感たっぷりの甘旨ジューシーなお酒です。
お薦めの飲み方:冷やして
―イチオシ商品はなんですか?
「EIKUN holic」
ライチやマスカットの香りを感じる白ワインもような新感覚の日本酒。
お薦めの料理:ドライマンゴーなどとペアリングして欲しい。
革新と伝統の融合、温度管理を徹底する
―酒造りで心がけていることは?
とにかく洗う事。データをとる事。温度を徹底的に管理する事。挑戦する事。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
英君のある由比という町は桜えびや鯵、鯛などの海産物が豊富な所です。新鮮な海の幸を召し上がってください。
―最後に、読者へのメッセージをお願いします!
英君は積み重ねられた伝統を守るだけでなく、常に革新を追い求めています。今の状況に満足することなく新たな品質、新たな技術、そして常にレベルアップを目指しています。
最近では国外からの引き合いも多くなり社員一同やりがいを感じながら造っています。今後とも是非注目してください。
今回ご紹介した酒蔵について
【静岡県】
英君酒造株式会社
静岡県静岡市清水区由比入山2152
https://eikun.co.jp/
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