sake 福井県

福井を代表する酒を目指して、新しい味と、忘れられない味と香りを大切に。お食事と共にある日本酒【若鹿、北の庄、富成喜】舟木酒造‐福井県

地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第109回目の当記事では、福井県福井市(ふくいけんふくいし)の舟木酒造(ふなきしゅぞう)合資会社を特集します。

戦国時代の朝倉氏ゆかりの名水と言われる岡の泉

―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。

慶応2年(1866年)創業。代々三右衛門を襲名しました。福井市北東部に位置し霊峰白山を源流とする清冽な良水があり、空気のきれいな田園地帯です。

また近くには戦国時代の朝倉氏ゆかりの名水と言われる岡の泉があり、都市景観賞にも選ばれています。この水を使用してお酒も醸してます。

当蔵の酒質は、スッキリした飲み口とまろやかな口当たりによる飲みやすさです。料理と相性も良く、魚介類の肴によく合います。

―代表銘柄は?

  • 若鹿
    若鹿は古来より神の使いとして崇められて、秋の象徴でもある鹿が若々しく飛躍する姿を鑑みつけました。主に上撰等があります。
  • 北の庄
    北の庄がメインの銘柄となっていて当家の家紋にカリガネを使用しており、北の庄城主の柴田勝家の家紋もまたカリガネを使用し家紋が似ているご縁で命名しました。
    純米等の特定名称酒の代表酒が揃っています。
  • 富成喜
    富成喜は、新酒生酒や限定のお酒に使用してます。

―イチオシ商品はなんですか? 地元の食材・料理とはどんな合わせ方がおいしいですか?

北の庄 純米大吟醸「さかほまれ米使用」をオススメします。

「福井県独自の大吟醸酒米を作る」を目的に8000の個体から8年かけて品種改良した米を使用し、県独自の酵母、そして福井に流れる九頭竜川の伏流水を使用し、県内産の大吟醸が誕生しました。大吟醸のフルーティーな香りにキレの良さが特徴で、越前海岸から獲れる魚介類と相性がいいです。

また軟水の水を使用した癖のないバランスのとれた北の庄 純米吟醸がオススメです。

古来からの技術継承をしつつ新しい事にも挑戦

―酒造りではどんなことを心がけていますか?

1本1本小仕込みですることにより丁寧に仕込んでいます。
福井の良さが伝わるよう素材の持ち味を生かせるように心掛けています。

また古来からの技術継承をしつつ新しい事にも挑戦しています。
そして食との相性が合うように飲み手のことを考えながら作業してます。

地元に愛されるような酒造りをしたいと思っています。

―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。

福井市には戦国時代、越前国を支配した朝倉氏の城下町一乗谷朝倉氏遺跡があり、市内にある柴田神社には柴田勝家像、お市の方像、三姉妹像等あり歴史遺産がある所です。

また福井藩越前松平家の別邸である名勝 養浩館庭園(ようこうかんていえん)や樹齢370年のしだれ桜がある足羽山(あすわやま)等自然豊かな所でもあります。

観光でオススメポイントとして福井駅前に実物大の動く恐竜が展示してあり、写真スポットとして有名です。

―最後に、読者へのメッセージをお願いします!

福井は全国的に見ても米所で、当蔵では9種類の米を使用して幅広いニーズに答える事ができます。

食に関しても海の幸では越前がに、鯖、うに等、山の幸では里芋、そば、油揚げ等酒の肴に合う食文化があります。

2024年に北陸新幹線が福井駅まで開通して、都心からの交通が便利になりますので是非来福して頂き福井の魅力を堪能して下さい。

今回ご紹介した酒蔵について

【福井県】
舟木酒造合資会社
http://www.funaki-sake.com/
福井県福井市大和田町46-3-1

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酒蔵プレス編集部

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