地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第124回目の当記事では、福井県福井市(ふくいし)の伊藤酒造(いとうしゅぞう)合資会社を特集します。
蔵元自身が満足できる「純米吟醸」を常に探求・醸造にチャレンジいたしている
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
福井藩の菩提寺「大安禅寺」ちかく九頭龍川近くに蔵がたっております。明治から大正の時代醸造しました日本酒を川から三国湾まで川船で運び、そこから京都や新潟など運輸業も合せて営んできました。
時代が流れ交通の発達により川船による運輸は衰退し、酒造業に力をいれる事になり上品な辛口の上選、燗酒・常温に適している金印、冷酒のキリっとしまる生貯蔵酒を灘・伏見に販売いたしておりました。
近年におきましては、蔵元が自ら杜氏として酒造りに携わる事により、蔵元の思いを直にお酒に醸し出す事ができました。その中で「純米吟醸」に大変に魅かれるものがあり、蔵元自身が満足できる「純米吟醸」を常に探求・醸造にチャレンジいたしております。
―代表銘柄は?
「越の鷹」&「HAWKシリーズ」です。
―イチオシ商品はなんですか? 地元の食材・料理とはどんな合わせ方がおいしいですか?
- 「越の鷹 辛口純米吟醸」
福井名産の「鯖のへしこ」大根スライスの間にへしこのスライスを挟みますと酒のツマミになります。少しぬる燗にすると、酒のうまみとへしこの塩味がベストです。
福井の甘エビのお刺身を、キンキンに冷えた冷酒で飲むと、エビの甘味をスッキリシャープな純米吟醸が喉をスッキリとベストパートナーです。
福井の大いなる自然から生まれる、酒米と水で福井の気候を活かした酒造り
―酒造りで心がけていることは?
福井の酒米福井酵母(FKシリーズ)福井の良質な水から醸す日本酒。
福井の大いなる自然から生まれる、酒米と水で福井の気候をいかした酒造り、その中で、醸し出される純米吟醸の香りと米の旨味や四季を感じる日本酒を県内外に発信していきます。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
地元「大安禅寺」を中心に地域活性団体「ナナセカイ」を結成。
門前町を復活させるイベントを計画・活動をおこなっております。
―最後に、読者へのメッセージをお願いします!
福井の一番小さな酒蔵の純米吟醸を是非一度味わってみてください。
今回ご紹介した酒蔵について
【福井県】
伊藤酒造合資会社
http://koshinotaka.jp/
福井県福井市江上町44−65
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