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日本酒が飲みたくなるドキュメンタリー『KAMPAI! FOR THE LOVE OF SAKE』が第28回東京国際映画祭に登場

日本酒に魅せられた国籍の異なる3人のアウトサイダーを追ったドキュメンタリー映画『KAMPAI! FOR THE LOVE OF SAKE』が第28回東京国際映画祭パノラマ部門・アジアンプレミアで上映された。

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小西監督、久慈蔵元と映画にも登場している久慈蔵元のお嬢さん

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会場は満員御礼

同作は米国・ロサンゼルス在住の小西監督によりクラウドファンディングサイト「MotionGallery」で製作資金を募り、目標金額の330万円を超える資金の調達に成功した話題作。
英国人杜氏のフィリップ・ハーパー氏(木下酒造)、岩手県の酒蔵の蔵元・久慈浩介氏(南部美人)、そして米国人日本酒ジャーナリストのジョン・ゴントナー氏3人を軸に、日本酒の魅力と日本酒に魅せられた人々の交錯する人生を描き出している。

上映後に登壇した小西監督は「世界中に日本酒ファンを作っていく久慈さんを見て圧倒され、この人で映画が撮りたいと思った。」と久慈さんとの出会いと映画製作のきっかけを語ってくれた。さらに、映画の登場人物として、日本酒の国際的要素を含めるための人物を探していたところ、ジョン氏とハーパー氏と出会い、国籍の異なる3人を中心に映画製作が本格的にはじまった。

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●(C)2015 WAGAMAMA MEDIA LCC.

映画制作の中で最も苦労したのが、職人であるハーパー氏との撮影交渉。
日本人よりも職人気質の強いハーパー氏とは幾度の交渉の末、撮影クルーは小西監督のみ、基本的に蔵でのインタビューは行わない条件のもと、撮影にいたった。

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上映後のテイスティングイベント

「映画を見終わった後に、日本酒が飲みたくなる作品にしたい。」と語る小西監督と日本酒研究家の松崎氏の粋な計らいで、
観賞後にお客様を日本酒でもてなすテイスティングイベントが行われた。

テイスティングイベントでは、200名のお客様が、日本酒で乾杯を行った。

現在日本酒ドキュメンタリーは本作の他に能登の酒造りに迫る!映画『一献の系譜』や日系アメリカ人のエリック・シライ監督による『The Birth of Sake』など3作が誕生している。

久慈蔵元は「世界は日本酒を間違いなく愛してくれている、我々はそれに答えていく。」と蔵元としての決意を真っすぐに語ってくれた。

日本酒の魅力に取り付かれた3人のアウトサイダー達の生き様をとおして、日本酒の魅力を一人にでも多く知ってもらえる事を切に願う。
今後の日本酒映画の躍進に注目したい。

第28回東京国際映画祭は10月22日~31日、TOHOシネマズ六本木ヒルズなどで開催
http://2015.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=97

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酒蔵プレス編集部

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