地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第224回目の当記事では、長野県岡谷市(おかやし)の髙天酒造(こうてん)を特集します。
銘醸地の誇り、信州の老舗
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
明治4年、現在地で初代髙橋巳喜之助によって創業されました。昭和3年には、全国清酒品評会において、清酒「髙天」が長野県初の名誉賞を受賞し、信州清酒の評価を高め、銘醸地として全国に認められる基を築きました。当蔵は「信州の老舗」にも認定されています。
また、当蔵の銘柄「髙天」は、祖先の戒名「髙天良橋禅定門」に由来しています。
―代表銘柄は?
「髙天 からくち 通」
飲みあきしない旨みのある辛口酒です。飲むほどに料理をひきたて、日本酒通の方々に好評です。
お薦めの飲み方:冷から燗までで。
―イチオシ商品はなんですか?
「髙天 純米辛口」
長野県産酒造好適米を59%まで精白し米だけで醸した辛口タイプの純米酒です。辛口純米酒のキレのよさをお楽しみください。
お薦めの飲み方:冷からぬる燗まで。
お薦めの地元料理:地元名産わかさぎやウナギのかば焼きにもぴったり。
すべらっこい酒、極上の味わいを目指す
―酒造りで心がけていることは?
当蔵が目指すのは「丸くてすべらっこ酒」です。
「すべらっこい」とは、諏訪地域の方言で、先代の杜氏が褒め言葉として使っていた言葉です。すべらっこい酒は、「するする飲める酒 = いくらでも飲める酒」を意味します。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
信州の中央に位置する岡谷市は、諏訪湖畔に広がる美しいまちです。四季折々の自然が彩る風光明媚な土地として知られています。
春には「横河川の桜」と「鶴峯公園のつつじ」が満開に咲き誇り、夏には「岡谷太鼓まつり」で賑やかな雰囲気に包まれます。
秋には紅葉に染まった山々が迎え、冬には諏訪湖で白鳥の飛来を楽しむことができます。
今回ご紹介した酒蔵について
【長野県】
髙天酒造株式会社
長野県岡谷市銀座2-2-17
http://www.koten-sake.co.jp/
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