明治時代からの日本酒ラベルを集めた企画展示「酒票の美―文字と意匠」が、広島県熊野町の伝統的工芸品である「熊野筆」を起点とした「筆の里づくり」の中心的な役割を担う施設「筆の里工房」で、令和3年9月17日(金)~11月7日(日)まで開かれています。過去にもほとんど例のない展示会です。

広島市の収集家石田信夫さん(比治山大教授)の所蔵品で、明治時代初期の大型樽貼り約130点です。特に目を惹くラベルは浮世絵と同じような木版多色刷りです。菊や桜、鶴亀など吉祥の意匠をバックに酒銘が迫力あるひげ文字で描かれています。
その後、近代印刷に変わり、昭和になると容器も樽から一升瓶へシフトします。ラベルは一升瓶の普及により洗練され、30~40年代には「昭和クラシック」の完成期を迎えます。この時期のラベルもとても見ごたえがあります。
ほかに戦前の樺太や朝鮮、戦後の米国やブラジルの酒造場のラベルなど、約1000点を紹介しています。
デザインに関心ある人は必見です。

詳細は下記URLからHPをご確認ください。
企画展 酒票の美
入館料:大人 800(600)円 小中高生 250(200)円 ※未就学児無料、全て税込
( )内は20名以上の団体料金
開館時間:午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合翌日)
お問合せ先
- 筆の里工房
- TEL:082-855-3010

是非、お近くの方は行ってみてください!