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日本古来の酒造り、心にのこる酒【鷹勇】大谷酒造-鳥取県

地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第73回目の当記事では、鳥取県東伯郡(とっとりけんとうはくぐん)の大谷酒造(おおたにしゅぞう)株式会社を特集します。

山や海の幸が豊富で畜産や農業も盛んな町

―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。

当社は創業明治5年で南は大山・北は日本海が一望できる鳥取県中部の琴浦町にあります。

この町から見える大山の姿は伯耆富士(ほうきふじ)とも呼ばれています。山や海の幸が豊富で畜産や農業も盛んな町です。

山菜・白いか・もさえび・あご・松葉ガニ・東伯牛・牛乳・すいか・白ネギ・牛骨ラーメン・あごかつ・ふろしきまんじゅうなど食のみやこ鳥取県を象徴する食材の宝庫です。

―代表銘柄は?

代表銘柄は「鷹勇(たかいさみ)」です。由来は、蔵を建てる時に蔵の2階に鷹が舞い込んできて愛鳥家だった初代の大谷建蔵が吉兆だと大変喜んで鷹にちなんだ名前を考えて「鷹勇」になったと伝えられています。

そして、その部屋を舞鷹堂と名付け、鷹の掛軸や置物などを飾りお客様をもてなしたということです。

―イチオシ商品はなんですか? 地元の食材・料理とはどんな合わせ方がおいしいですか?

  • 純米吟醸なかだれ

もろみを搾り、自然に流れ出る「なかだれ」と呼ばれる部分をとり口当たりが良くなめらかで、口中に芳醇な香りが広がります。

  • 飲み方 : 冷・ぬる燗
  • 地元の食材 : 白いかの刺身・もさえびの塩焼きなど

仕込み水は地元に流れる大山の伏流水

―酒造りではどんなことを心がけていますか?

原材料となる酒造好適米にはすべて鳥取県産米を使い、蔵人も酒米作りに携わり、米の質を確認し、自家精米や給水調整などの取り扱いに活かしています。

仕込み水は地元に流れる大山の伏流水を使っており、この地には絶滅危惧種のサンインサンショウウオやゲンゴロウなどが生息していることから、とても綺麗な水であることがわかります。また、この地で生産された酒米も使用しております。

HACCPを取得して環境整備も行っており、社内は紫外線の影響を受けないようにLED照明を使い、仕込み蔵にはクラシックを流して皆様に喜んでいただけるお酒になるように願いながら取り組んでいます。

※ HACCPとは、衛生管理の国際的手法で、「Hazard(危害)、 Analysis(分析)、 Critical(重要)、Control(管理)、Point(点)」の頭文字を取った造語です。

―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。

当蔵のお酒は地元の人たちに愛されていて祭りやいろいろな地域の集まりなどでは重宝していただいています。

琴浦町の観光としては後醍醐天皇の「建武の新政」発祥の地の船上山や斎尾廃寺跡(さいのおはいじあと)などの史跡めぐりや光の鏝絵や神崎神社の龍の彫り物を見ることができます。

また、大山滝の近くの一向平キャンプ場にはスェーデン式サウナが完備されています。

近隣には名探偵コナン館があり、皆生温泉や三朝温泉など多くの温泉があり、鳥取砂丘も有名です。

―最後に、読者へのメッセージをお願いします!

人を大切にお酒を大切に、和醸良酒の鷹勇をモットーとして、若い杜氏をはじめ蔵人達が日本古来の酒造り、心にのこる酒を造り続け、世界のさまざまなシーンにおいて貢献していきたいと思います。

今回ご紹介した酒蔵について

【鳥取県】
大谷酒造株式会社
https://takaisami.co.jp/
鳥取県東伯郡琴浦町浦安368

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酒蔵プレス編集部

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