地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第267回目の当記事では、福島県郡山市(こおりやまし)の笹の川酒造(ささのかわしゅぞう)を特集します。
猪苗代湖の水と福島県産米で醸す多彩な酒類
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
創業は1765年(明和2年)。清酒、合成酒、甲類焼酎、乙類焼酎、ウイスキー、スピリッツ、リキュールなどを製造しています。
仕込水は猪苗代湖を水源とする安積疎水を使用し、大吟醸の原料米以外は全て福島県産米を使用しております。
―代表銘柄は?
「笹の川 福乃香純米吟醸 ふ」
福島県で開発された酒造好適米「福乃香」を全量使用。ふくよかな香りと綺麗で豊かな味わいで、幅広い温度帯でお楽しみいただけます。
ふくしま・ふくのか(原料米)・ふっくらふくよかな風味から「ふ」と命名。
お薦めの飲み方:冷酒(10℃~20℃)、燗酒(35℃~45℃)
お薦めの地元料理:伊達鶏の串焼き(塩)、鶏なべ、湯豆腐、天ぷらなど
「笹の川 福島一辛口 いち」
糖を極限まで純粋に発酵させて生まれた福島県で一番辛口の日本酒です。氷をいれてロックでお愉しみいただくことを推奨いたします。どっしりとした味わいとキレが、濃厚なお料理とのマリアージュを醸し出します。
お薦めの飲み方:オンザロックもしくは冷酒。燗ツケ厳禁。
―イチオシ商品はなんですか?
「笹の川 瞬香秀凍 純米にごり生原酒」
クリーミーな味わいでしっかりと米の旨味がのりつつ、キレ良く仕上げたのでスッキリと楽しめます。開栓したては発泡感もお楽しみいただけます。味噌を使ったお料理との相性◎
お薦めの飲み方:ワイングラスで冷やして(0℃~15℃)
お薦めの料理:鯉のうま煮、麓山高原豚の味噌焼、伊達鶏の焼鳥(タレ)クリームコロッケ、レバームース、酒粕汁
食事との相性を考える醸造の理想
―酒造りで心がけていることは?
「ずっと飲み続けてもらえる酒」を理想としています。
飲み飽きず、引っかかりがない綺麗で食事との相性が良い日本酒を造る事こそが人々の日常に寄り添う事につながると考えています。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
郡山市には豊かな自然によって育まれた特産品がたくさんあります。
また、昔から商業の町という背景もあり、各地の山海の幸が多く集まる賑わいの街でもあります。
特に郡山駅前は、「笹の川」含め郡山で造られた日本酒を取扱う飲食店がたくさんございますので、地元素材を使った料理やおつまみと一緒にお試しください。
―最後に、読者へのメッセージをお願いします!
見学は要予約となってしまいますが、併設のショップは営業日の9時~16時に開けております。試飲もおこなっておりますのでぜひお越しください。
今回ご紹介した酒蔵について
【福島県】
笹の川酒造株式会社
福島県郡山市笹川1丁目178
https://www.sasanokawa.co.jp/index.html
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