地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第154回目の当記事では、三重県鈴鹿市の作(ざく)を特集します。
三重県鈴鹿の酒蔵が織りなす、神々の食卓への調和
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
1869年創業。三重県鈴鹿市の伊勢湾に面した酒蔵です。三重の酒は伊勢神宮との関係が深く、弊社も例外ではありません。
酒米はお伊勢参りに来た人々が日本中に広めたという説がありますし、1500年以上前から、日毎朝夕大御食祭という食べ物をつかさどる豊受の神(外宮)では、日に2度神様の食事をお供えしていますが、その中には必ずお酒が3杯含まれています。
2019年に創業150周年を迎え、150プロジェクトとして瓶詰をする工場と事務所を新築し、お酒のデザインと容量を一新しました。
新しい社屋は三重県の木材をふんだんに使用し、アートと音楽とともにお酒を楽しめる空間を演出しています。
―代表銘柄は?
代表銘柄は「作 」です。
作シリーズは、数種の異なる酵母や作り方を変えることで、多様な香りの種類があります。しかしどの酒も口に含んだ時の柔らかな味わいとキレの良さ。
クリアで洗練された透明感を合わせもつことを特徴としています。
―イチオシ商品はなんですか?
「作 雅乃智中取り」
搾りの工程で、最初に出た荒走りと最後の責めの部分を除いた一番クリアな中取りのみを瓶詰め。果実味溢れる芳醇で華やかな香り。
デリケートで透明感のあるエレガントな味わいは香りと相まって深い満足感を与えます。
おすすめの飲み方:冷やしてワイングラスでお召し上がりください。
おすすめ料理:伊勢海老や車エビの料理。
欠点なき、美酒へのこだわり
―酒造りで心がけていることは?
欠点のない、きれいな酒を造ることです。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
三重県に来たらぜひ、伊勢神宮へお参りするのがおすすめです。
―最後に、読者へのメッセージをお願いします!
作は蔵元が造って終わる酒ではありません。飲んでいただく方が手に取っていただくまでに、小売店の方、レストランで作をサービスしてくださる方など様々な皆さまのお力で、その価値を作り続けているという意味を込めて「作」と名付けました。
これまでも、そしてこれからも飲んだ方々に「美味しい」と言っていただける酒を造り続けたいと思っています。どこかで「作」を見かけたらぜひ、お召し上がりください。
今回ご紹介した酒蔵について
【三重県】
清水清三郎商店株式会社
三重県鈴鹿市若松東3-9-33
https://seizaburo.jp/
※当社は一般向けの蔵見学および小売はいたしておりません。
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