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「地の酒に生きる、栃木の地酒「惣誉」」【惣誉】惣誉酒造‐栃木県

地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第175回目の当記事では、栃木県芳賀郡(はがぐん)の惣誉酒造(そうほまれ)を特集します。

卓越した酒質の地酒、栃木の誇り

―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。

明治5年創業。栃木の地酒「惣誉」です。蔵は栃木県の東部に位置し、鬼怒川水系の伏流水を仕込みに使用しています。

国内向けの全出荷量のうち9割程度が栃木県内向けの、まさに地酒蔵です。2001年から生酛仕込を復活させて取り組んでいます。惣誉の生酛は、軽やかな仕上がりながら、上質な酸と旨みが感じられるエレガントなお酒です。

―代表銘柄は?

惣誉 生酛仕込 特別純米

しっかりとした酸味とともに、密度の高い旨みが特徴です。純米特有の甘みと旨み、 そして 生酛特有の酸味が混ざり合い、コクのある特別純米酒が完成しました。

お薦めの飲み方:冷やなら12℃から15℃、燗なら45℃から48℃

―イチオシ商品はなんですか? 

「惣誉 帰一 生酛仕込 純米大吟醸」

吉川産山田錦を35%まで精米し、生酛で仕込んだ酒を、5年以上熟成させてから出荷しているプレミアムな逸品。醸造年度ごとに出荷しています。

お薦めの料理:地元の食材なら→日光湯葉など、地域を問わないなら→数の子などの魚卵。

極上の原料と清潔な環境

―酒造りで心がけていることは?

第一に、考えうる最高の原料を用いて、惣誉の酒質を表せる最適な製法を選択して製造していくことです。

また、蔵内の衛生環境を清潔に保つことも、酒質に直結し大変重要であると考えています。特に生酛仕込では、酒母が中性環境で始まります。清潔な環境で丁寧に仕込むことで、エレガントな酒質が実現できると考えています。

―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。

「惣誉 サシバの里帰り 純米吟醸」 惣誉のある市貝町(いちかいまち)は、絶滅危惧Ⅱ類の鷹の仲間「サシバ」の飛来する土地です。

生息密度は日本一ともいわれ、町ではサシバの里として自然あふれる豊かな景観を楽しむことができます。

2023年3月4日8時(サシバにちなんで)発売で、「惣誉 サシバの里帰り 純米吟醸」を発売することとしました。

市貝町産の酒米を100%使用した、すっきりと飲める純米吟醸です。1本につき100円が市貝町の里山保護のために寄附され、サシバの生息地を守ることにつながります。こうしたSDGsの取り組みにも力を入れて参ります。

―最後に、読者へのメッセージをお願いします!

ぜひ一度ご賞味のほどよろしくお願いいたします。

今回ご紹介した酒蔵について

【栃木県】
惣誉酒造株式会社
栃木県芳賀郡市貝町上根539
https://sohomare.co.jp/

 

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酒蔵プレス編集部

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