地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第165回目の当記事では、滋賀県湖南市の竹内(たけうち)酒造を特集します。
口に出せないほどの美味しさ
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
東海道五十三次の宿場町の一つ石部の町は、必ず旅人が立ち寄った宿場町として栄ました。旅先で酒を飲み比べた旅人の間で「石部の酒」の評判が高まり人々がやって来たと言われています。
あまりに美味しいこの酒を自分のものにしておきたいとする心理から、口をつぐませ評判のその酒を訪ねても誰も知らないというこの酒は、いつしか「語らずの酒」と呼ばれ、本陣に置いても重宝がられたそうです。
―代表銘柄は?
代表銘柄は「明尽 」です。
―イチオシ商品はなんですか?
「唯々 山廃純米大吟醸」
近江のお米にこだわり純米ならではの、ただただ美味しいお酒をめざしたお酒です。兵庫県特A地区の山田錦45%の純米大吟醸です。
お薦めの飲み方&料理:
40℃~45℃に温めて鮒ずしに併せる。
10℃~常温で近江牛に併せるなどお飲みいただく方の温度帯を比較的選ばないお酒です。
伝統を守りながら、新しい味わいを追求する酒造り
―酒造りで心がけていることは?
「温故知新」です。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
常楽寺:
常楽寺は湖南市岩根にある天台宗の寺院で、湖南三山(常楽寺、長寿寺、善水寺)の一つです。本堂は国宝に指定されており、仏像の多くも重要文化財に指定されています。
また、紅葉の季節には美しい景色が楽しめます。
西応寺:
この地一帯には、もと奈良興福寺の別院で、円満山少菩提寺と呼ばれ、数多くの大伽藍が雄大な姿でそびえわたっていました。
庭園が美しいことで知られており、季節ごとにさまざまな花や紅葉が楽しめます。
―最後に、読者へのメッセージをお願いします!
知名度のほとんどない滋賀県の小さな蔵元ですが、お飲みいただく方の笑顔を思い浮かべながら、一本一本蔵人の魂を注ぎ込んで造っております。
どこかで見かける事がありましたら、是非ご賞味ください。
今回ご紹介した酒蔵について
【滋賀県】
竹内酒造株式会社
滋賀県湖南市石部中央1-6-5
https://takeuchishuzo.co.jp/
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