地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第76回目の当記事では、長野県佐久市(ながのけんさくし)の伴野酒造(とものしゅぞう)株式会社を特集します。
信州佐久の地酒で在りたい
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
1901年(明治34年)創業。酒蔵の数が全国で2番目に多い長野県の中でも当蔵のある佐久地域は13蔵と酒蔵の密集地域です。
北に浅間連峰、南西に八ヶ岳、東に荒船山、標高約700mの豊かな自然に囲まれ、全国的にみても有数の晴天率と厳寒の地でもあり酒造りに適した土地です。
弊社の酒造りは信州佐久の地酒で在りたいとの想いから、八ヶ岳水系の伏流水と長野県産の酒米、ひとごこちと美山錦で酒を醸しております。
―代表銘柄は?
- 澤の花(since 1901)
信州佐久の清流に咲く美しい花の意。あやめがシンボルです。
全量を美山錦、ひとごこち(R2酒造年度現在)で醸し、平均精米歩合は約57%と吟醸造りの酒造りをしております。
- Beau Michelle(since 1996)
醪(もろみ)の発酵中には酒蔵の中にビートルズナンバーが流れ、アルコール度数9%、甘みと酸味が特徴的な味わいの酒です。
近年では微発砲系の季節商品なども季節商品に加わり、女性中心に若い年齢層の方にも好評いただいております。
―イチオシ商品はなんですか? 地元の食材・料理とはどんな合わせ方がおいしいですか?
- 澤の花 純米吟醸 ひまり
地元佐久産のひとごこち(60%精米)を原料に、爽やかで優しい味わいの純米吟醸酒です。
地元の食材では野菜や山の幸と合います。野菜の甘み、旨味との相性は良く、山菜、きのこ、などの素材の味を生かす食中酒です。
信州そばとも良相性。幅広いお料理とお楽しみください。
冷酒なら10℃~15℃、お燗なら35℃~40℃がおすすめの温度です。
スタッフ全員の和を大切に
―酒造りではどんなことを心がけていますか?
酒蔵の中や道具を清潔にすること、全ての工程で丁寧な仕事をすること、搾ったお酒の香味を損なわないようにすることです。
香味ともに繊細でナチュラルな酒質の為、全ての工程に気を使います。
また、そのような意識を酒造りに携わるスタッフと共有できるようスタッフ全員の和を大切にしています。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
佐久地域は酒蔵が多いので、それぞれ個性のある酒蔵の日本酒やその他の酒(焼酎、ジンなど)をお楽しみいただけると思います。
また、米や野菜中心に農作物の生産者の方や食品加工業者の方、飲食店など、食に関する広がりは盛り上がっています。
他には昔からの特産品の佐久鯉はもちろん、近年はスイーツの町とも言われています。
自然豊かな信州佐久、関東から近くて自然が近くにある暮らしのできる佐久市です。
―最後に、読者へのメッセージをお願いします!
信州、そして佐久市はとても良いところです。気兼ねなく旅ができるようになった日には、是非、遊びに来てください。
弊社は、これからも信州の地酒、佐久の地酒、食中酒を追求していきたいと思います。
佐久を愛する方、信州を愛する方、日本酒を愛する方と繋がっていけるよう歩んでいきますので、末永く応援お願い致します。
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Instagrarm:sawanohana1901
今回ご紹介した酒蔵について
【長野県】
伴野酒造株式会社
https://sawanohana.com/
長野県佐久市野沢123
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