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【司牡丹】司牡丹酒造‐高知県 創業慶長8年(1603年)土佐の偉人たちも愛飲!土佐の食の美味しさを引き立てる辛口の銘酒「司牡丹」!

地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第298回目の当記事では、高知県高岡郡(たかおかぐん)の司牡丹酒造(つかさぼたんしゅぞう)を特集します。

土佐の誇り、田中光顕伯爵が命名した『司牡丹』」

―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。

慶長8年(1603年)、山内一豊に伴い土佐に入国した首席家老、深尾重良のお抱えの酒屋として佐川の地にて創業し、大正7年(1918年)に株式会社となりました。

そして佐川出身の維新の志士、明治政府の宮内大臣も務めた田中光顕伯爵(坂本龍馬・中岡慎太郎亡き後の陸援隊長)が「司牡丹」と命名されます。

「牡丹は百花の王、さらに牡丹の中の司たるべし」という意味です。幾多の土佐の偉人たちに愛飲され続け、坂本龍馬と最も縁の深い蔵元としても知られる。

―代表銘柄は?

豊麗司牡丹」(純米酒)

その昔、「高知に旨い酒はない」といった吉田茂をうならせた土佐の銘酒。司牡丹の原点がここにあります。

お薦めの飲み方:8~10℃から常温、またはぬる燗で、煮物などコクのある料理と相性が良いと思います。

「船中八策」(超辛口・純米酒)

司牡丹酒造の大ヒット作、坂本龍馬が明治新政府のプランを船中で練ったという逸話に由来した超辛口の純米酒です。

キリッと引き締まった味わいの中に、雑味の少ないスピード感溢れる爽快な辛口感が抜けていきます。
ほのかな吟醸香が心地よく、口中に旨味が膨らみ、後口は抜群のキレを誇ります。

お薦めの飲み方:8~10℃から常温、もしくはぬる燗で。幅広い料理と相性が良いですが、新鮮魚介の美味しさを引き出す効果は絶大です。

―イチオシ商品はなんですか? 

「司牡丹・花と恋して」(純米酒)

佐川町出身の「日本植物学の父」、牧野富太郎博士の詠んだ歌から命名された「花と恋して」は、華やかな香りを持ち、春爛漫のイメージを彷彿とさせてくれる純米酒。

お薦めの飲み方:15℃前後の「涼冷え(すずひえ)」が最もお薦め。

お薦めの料理:清涼な風味を持つ料理や、素材を活かしたナチュラルな料理などが、和洋問わず好相性。「カツオのしゃぶしゃぶ」や「茄子のタタキ」、「カツオのカルパッチョ」などがお薦め。

土佐の誇りを受け継ぎ、人生を豊かにする酒造り

―酒造りで心がけていることは?

司牡丹は、その長い歴史の中で、幾多の土佐の偉人たちに愛飲されてきたという誇りを胸に、彼らに恥じない高品質な酒造りを続けています。

仕込水には日本一の清流・仁淀川の水系の湧水を使用し、原料米は農法指導(永田農法)まで行い高品質酒米を確保し、そして伝統の技と最新醸造設備を融合させ、食材の美味しさを下から支えて押し上げる辛口の酒を、飲む人の人生を豊かにするために醸し続けています。

―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。

令和5年4月から半年間放送されたNHK連続テレビ小説(通称「朝ドラ」)「らんまん」は、牧野富太郎博士をモデルにした物語でした。

佐川町出身の「日本植物学の父」、牧野博士の実家は佐川町の造り酒屋で、最終的に司牡丹酒造に譲られています。

そのため、令和5年は司牡丹酒造に取材が殺到。牧野博士の詠んだ歌から命名された「花と恋して」(純米酒)も大人気になりました。

―最後に、読者へのメッセージをお願いします!

土佐の高知の最大のウリは、「食が美味しい!酒が旨い!人が明るい!そして世界一宴が楽しい酒国土佐!」です。

土佐の高知の豊かな食を、食を引き立てる辛口の土佐酒と共に堪能しながら、底抜けに明るい土佐人たちと酌み交わすという、世界一楽しい宴を体験するために、是非土佐の高知にお越しください。

今回ご紹介した酒蔵について

【高知県】
司牡丹酒造株式会社
高知県高岡郡佐川町甲1299番地
https://www.tsukasabotan.co.jp/index.html


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酒蔵プレス編集部

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