地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第140回目の当記事では、栃木県宇都宮市(うつのみやし)の宇都宮酒造(うつのみやしゅぞう)を特集します。
日本酒造りの技を受け継ぎ、旨い酒を追求し続ける
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
明治4年(1871年)栃木県河内郡平石村柳田に初代・今井翠吉が今井酒造店を創業。第二次世界大戦時、物資統制令により休業。昭和22年復活しました。
創業当初は「四季の友」と銘していたが、初代が詠んだ「月雪の友は他になし四季桜」に因み命名。
清流鬼怒川の伏流水を仕込水に使用した四季桜は、芳香豊かで口当たりのやさしい、キレのよさとほのかな甘みが特徴です。
「たとえ小さな盃の中の酒でも、造る人の心がこもっているならば味わいは無限です」をモット-として、酒造りを行っています。
―代表銘柄は?
「四季桜 大吟醸 万葉聖」
ほのかな吟醸香、酸の旨みが特徴です。
「四季桜 純米大吟醸 今井昌平」
ほのかな吟醸香と優しい味わいが特徴です。SFJプレミアム燗酒部門Gold受賞酒
「四季桜 とちぎの星純米酒」
やや辛口・濃醇。しっかりとした味わいと芳醇な香りで様々な料理とのペアリングが楽しめます。
―イチオシ商品はなんですか? 地元の食材・料理とはどんな合わせ方がおいしいですか?
- 「四季桜 純米吟醸 ARUSHIROI(アルシロイ)」
やや辛口・濃醇、うま味のある程好い酸味が口の中を駆け巡る、女性が手掛けた女性のための純米吟醸酒です。
オススメの飲み方:冷~お燗
おススメの食べ合わせ(地元食材と)::栃木和牛のしゃぶしゃぶとの相性が抜群です!
テイスティングnoteはこちら!
-
【テイスティングnote】宇都宮酒造のこだわり和酒をご紹介!!
宇都宮酒造株式会社(所在地:栃木県宇都宮市、代表取締役:菊地正幸)のこだわりの詰まった日本酒をご紹介します。 蔵紹介はこちら! 四季桜 純米吟醸 ARUSHIROI 商品情報◎容量:720ml◎アルコ ...
続きを見る
小さな盃の中の酒でも、造る人の心がこもっているならば味わいは無限
―酒造りで心がけていることは?
「たとえ小さな盃の中の酒でも、造る人の心がこもっているならば味わいは無限です」をモットーに、料理を引き立てる日本酒造りを目指しております。
順位としては料理が1番、酒は2番、料理あっての酒と思っておりますが、酒としては最高のものを醸します。私の醸す四季桜を飲んで楽しい食事の時間を過ごしていただけたら幸いです。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
江戸時代に疫病が流行した際、村人の一人が宇都宮の田川に泳いでいた珍しい黄色い鮒を釣り上げて病人に食べさせたところ、病気が治ったという言い伝えがあります。
その後、なかなか釣れないその黄色い鮒を模した張子で作り、毎年無病息災のお守りに家に飾るようになりました。それが郷土玩具「黄ぶな」です。
その「黄ぶな」が、郷土の人たちともっと仲良くなりたくて郷土玩具怪獣キブナドンになってしまいました!そのキブナドンと四季桜がコラボレーションし、春夏秋冬それぞれの季節に合った美味しい純米酒をキブナドンラベルとして発売致します。「キブナドンでコロナをやっつけちゃいましょう!!(期間限定)」
―最後に、読者へのメッセージをお願いします!
日本酒は、天(天候)と地(米質)の恵みで醸し出され、その味を決定するものは、酒を造る者の旨い酒を醸したい!という心意気。
先人たちが、血と汗でたどりついた日本酒造りの妙を謙虚な気持ちで受け継ぎ、私たちの主食である米から醸す日本酒の良さを知って頂くように努力し、今後日本酒の愛飲者がますます増え、名実ともに国酒といえることを願っています。
今回ご紹介した酒蔵について
【栃木県】
宇都宮酒造株式会社
https://shikisakura.co.jp/
栃木県宇都宮市柳田町248
地域で愛される酒蔵をご紹介!
-
【キラリと光る、地域で愛される酒蔵の銘酒】全国にある様々な酒蔵の歴史と文化、オススメの商品や地域の観光をご紹介!
地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と日本酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画がスタートしました! 日本には約1,400の酒蔵があり、地域の蔵人たちは日々情熱を注いで酒造りをしています ...
続きを見る