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地元農家とタッグを組み、米作りからの酒造りに邁進する創業300余年の老舗酒蔵【米鶴】米鶴酒造-山形県

地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第128回目の当記事では、山形県東置賜郡(ひがしおきたまぐん)の米鶴酒造(よねつる)を特集します。

オリジナル酒米「亀粋」を開発した蔵

―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。

1700年頃創業、米沢上杉藩御用酒屋の歴史を持つ山形県高畠町の日本酒醸造元です。全国酒類調味食品品評会で1968年に山形県内初のダイヤモンド賞受賞をはじめ、180を超える受賞歴で長年にわたり品質の高さを評価いただいております。

緑豊か、水も清い高畠町二井宿という土地で1983年から地元農家と協力して酒米栽培に取組み、その成果として1993年には新品種の酒米「亀粋(きっすい)」を開発し、戦後初の個人による酒造好適米品種登録を果たしています。

―代表銘柄は?

代表銘柄は「米鶴」です。

米鶴:「米が豊かに実った姿、鶴の立ち姿がお辞儀に例えられることに因んだ感謝を伝える酒」「八十八羽の鶴が末広がりに舞うおめでたい縁起の良い酒」という2つの意味が込められています。

―イチオシ商品はなんですか? 地元の食材・料理とはどんな合わせ方がおいしいですか?

  • 米鶴 米の力 特別純米亀粋

米鶴オリジナル酒米「亀粋」を使用した純米酒です。地元で採れたて揚げたての山菜の天ぷらに合わせていただいたり、三元豚を使ったポークジンジャーなどの豚肉料理にも好相性です。

冷~燗まで幅広い温度帯でお飲みいただけるので、冬はおでんを囲んでお飲みいただくのもオススメです。

地元産の良い米による良い酒造り

―酒造りで心がけていることは?

昭和58年に地元農家が組織する「高畠町酒米研究会」を発足し、他の蔵に先駆けて酒米を自主栽培し“地元産の良い米による良い酒造り”を進めてきました。

全量自家精米の利点を生かしお酒の主原料である米と丁寧に向き合いながら、洗米~仕込み作業まで神経を研ぎ澄ませ、和醸良酒の心で醸しています。

―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。

山形県は米どころでもあり果樹王国とも呼ばれることから日本酒蔵・ワイナリーが数多く点在しています。

歴史ある建物を宿泊施設にリノベーションし、そこでシェフ×酒蔵×酒屋のイベントを行ったり、自然豊かな地の利を生かしたアクティビティを体験できる場所も増えています。

―最後に、読者へのメッセージをお願いします!

1983年から地元での酒米栽培を推進し、新品種「亀粋」の開発も果たした、地元の農業から真剣に取り組んだ山形の蔵元が米鶴です。「亀粋」は日本酒好きの方にはぜひ知っていただきたい酒米品種です。

また、2022年のIWCスパークリングサケ部門で第1位を獲得した「米鶴スパークリング・ロゼ」は、これまでの日本酒の枠を超えたニュータイプ日本酒ですので、チャレンジを続ける米鶴の酒をぜひ味わってください。

今回ご紹介した酒蔵について

【山形県】
米鶴酒造株式会社
https://yonetsuru.com/
山形県東置賜郡高畠町二井宿1076

 

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酒蔵プレス編集部

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