富士錦酒造株式会社
静岡県富士宮市
『酒蔵紹介』
富士錦酒造は、世界文化遺産に登録された富士山のふもと静岡県富士宮市の白糸の滝の近くにあります。
製造石数はおよそ1,800石、創業は元禄年間(1688~1704)で300年以上18代続く静岡県では最も歴史のある蔵元です。
創業以来、富士山の柔らかな湧水を仕込み水として使用し、三百年間培われた伝承技法を駆使して、皆様に愛される蔵元を目指し、常に改新を行いながら清酒の醸造を行っています。
仕込み水に使用している富士山の伏流水は硬度32と、非常に柔らかい軟水で、蔵の真下に豊富で清麗な富士山の伏流水の層があり、そこから井戸で上げた湧水を利用しています。この仕込み水でお茶やコーヒーをいれても大変美味しくいただけます。井戸の深さは32メートルと、井戸としては比較的浅いものですが、富士山が昔に噴火した時に流れ出た溶岩が強固な岩盤となって地層を現在も守られています。
酒造りは11月から3月までの冬季のみで、南部杜氏が製造しています。仕込み量は3t半仕舞いの仕込み方式で、およそ60本の仕込みをしています。酒造りのほかに原料に使用する米作りも行っており、農業後継者の減少を補う為に社員全員で取り組んでいます。
『現在の酒造りの近況について』
毎年3月に地元の町おこしイベントとなった「富士錦・蔵開き」を開催し、1万人以上のお客様で賑わいます。
平成9年から始まった町おこしイベントで、その頃赤ちゃんだった子が、今では父母と一緒にお酒を酌み交わしている様子は、我々が望んでいた風景です。そんな皆さんに愛されるお酒になりたいと、常に望んでいます。
現在は、新しく開発した酵母を使った清酒や、新しい酒米の研究中です。気候や時代の変化に対応すべく体制で、常に日本酒の未来を見続けています。
『和酒フェスへお越し頂くお客様への一言』
日本を代表する富士山、その富士山の伏流水で仕込んだお酒を是非お試しください!
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