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【体験レポート】両国駅で味わう冬の醍醐味 ―「おでんで熱燗ステーション」2026 ―

両国駅のホームで開催される「おでんで熱燗ステーション」。
このイベントは全国燗酒コンテスト入賞酒を、JR両国駅の"まぼろしの3番線ホーム"で飲めるという、燗酒好きにはたまらない企画です。

普段は使われていない旧ホームが会場になっており、前売りチケットの購入で試飲とフードが楽しめます。
60分の入れ替え制で、毎年かなりの人気で、私が参加した回も満員でした。

毎年この時期になると気になって仕方がないこのイベント。今回ついに初めて参加することが出来ました。
結論から言うと、これは日本酒好きなら一度は体験しておくべきイベントです。

出展酒蔵

全国燗酒コンテスト2025入賞の蔵元が延べ20社参加しています。
出店している蔵の詳細は以下です。

1月29日(木)、30日(金):
六歌仙(山形県)、松緑酒造(青森県)、蒲酒造場(岐阜県)、白瀧酒造(新潟県)、中埜酒造(愛知県)、菊正宗酒造(兵庫県)、金鵄盃酒造(新潟県)、本家松浦酒造場(徳島県)、大和蔵酒造(宮城県)、吉村秀雄商店(和歌山県)

1月31日(土)、1日(日):
六歌仙(山形県)、梅一輪酒造(千葉県)、松緑酒造(青森県)、賀茂泉酒造(広島県)、佐浦(宮城県)、菊水酒造(新潟県)、秋田銘醸(秋田県)、上閉伊酒造(岩手県)、人気酒造(福島県)、蒲酒造場(岐阜県)

※順不同

改札を抜けた瞬間の非日常空間

会場は普段使われていない旧ホーム。
階段を上がって足を踏み入れた瞬間、冷たい空気の中にふわっとおでんの出汁と日本酒の香りが混ざってきて、テンションMAX。

電車の音が遠くで聞こえる。線路特有の鉄っぽい匂いがする。でも目の前には湯気の立つ鍋と、ずらっと並んだ各蔵のブース。合計10蔵が出店していました。
この「本来交わらないはずのものが同居してる感じ」がたまらなくて、入場から5分でもう「来てよかった」と思いました。

温度違いの飲み比べがとにかく面白い!

今回いちばん驚いたのが、温度帯による味の変化がここまではっきり出るのか、ということ。

熱燗は「暖かい日本酒」くらいの認識だったのですが、40℃台と60℃台と70℃近くでは完全に別の酒でした。
40℃台だと香りがふわっと優しくて、甘みがすっと入ってくる。50〜60℃になると旨味と酸味がぐっと前に出てきて、輪郭がはっきりと。70℃近くまで上げると最初のアタックが強烈で、そこから冷めていく過程で味がどんどん丸くなっていく。そんな変化を楽しむことが出来ました。

更に今回はおでんも楽しめるイベント。

具材を食べて、口の中に出汁の余韻が残ってるタイミングで熱燗を一口。
旨味が重なり合い、まるで掛け算のように広がっていく感覚があります。
熱燗にすることで酒の輪郭が一段とクリアになり、味わいの奥行きが際立ちます。

さらに、少し冷めてきた熱燗におでんの出汁をほんの少し加えてみると、表情は一変します。酒と出汁、それぞれの旨味が溶け合い、口の中で豊かなマリアージュを楽しむことができます。

同じ銘柄でありながら、温度や合わせ方によってまったく異なる表情を見せてくれるのも、熱燗とおでんの組み合わせならではの魅力です。その奥深さを存分に味わえる、冬ならではの楽しみ方と言えるでしょう。

短いようで濃い60分間。

1回60分の入れ替え制。
最初は10種類飲むには時間が短いと思ったのですが、寒空の中の屋外のイベントということもあり、この時間がベストでした。

温度が変わる前にこの銘柄を確かめたい、次はあのブース行きたい、おでんとの組み合わせも試したい。そうして動いてるとピッタリ60分。
温度と味の変化を追いかけながら主体的に楽しめる時間で、ものすごく濃密な時間となっていました。

ちなみにウォーターサーバーもあり、和らぎ水(チェイサー)として日本酒の合間に好きなだけ飲むこともできるので、二日酔いもしっかり防止しながら楽しむことが出来ました。

まとめ

両国の「おでんで熱燗ステーション」、年々人気を増しているのも納得です。

温度で劇的に変わる味、出汁との相性、駅のホームという非日常感。
冬にしかできない、日本酒の温度による味わいの違いを楽しめるイベント。

燗酒に興味ある人、日本酒の新しい楽しみ方を探してる人には本当におすすめです。
この土日で予定の空いている方はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
今年参加できない方は、来年また開催された際はぜひ参加してみてください。

イベント概要

期間 :2026年1月29日(木)~2月1日(日)
会場 :JR両国駅 3番線ホーム
時間 :1月29日・30日 14:30~20:50
    1月31日    12:30~20:50
    2月1日     11:10~16:10
    ※60分ごとの入れ替え制
参加費:前売り 3,500円(当日券はありません)
受付 :JR両国駅3番線ホーム入口奥
フード:おでん 一人前・チーちく®(紀文食品)
燗酒 :全国燗酒コンテスト2025 入賞酒
2次会:このイベントに参加された方に特典のある駅周辺の酒場をご紹介

酒蔵プレス編集部
駅のホームという非日常空間で、温度によって表情を変える燗酒と、おでんの出汁が重なり合う体験。
「熱燗=冬の定番」を超えて、日本酒の奥行きを五感で再発見できる、まさに“大人のための冬イベント”です。
https://www.sakagura-press.com/
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酒蔵プレス編集部

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