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【取材レポ】JOY OF SAKE TOKYO開催!全米日本酒歓評会の出品酒512銘柄を心ゆくまで試飲

2019年度 全米日本酒歓評会 出品酒512銘柄(204蔵元)を試飲できるイベント「JOY OF SAKE TOKYO(ジョイ・オブ・サケ東京)」が、11月6日(水)、五反田TOCビル13階特別ホールにて開催されました。「JOY OF SAKE」は2001年よりホノルルではじまり、毎年日米複数都市で開催。2018年はロンドンでも行われ、2019年はニューヨーク、ホノルル、東京の3都市にて約3500人の来場者に日本酒の魅力を紹介する日本国外最大規模の日本酒イベントです。「全米日本酒歓評会」のありとあらゆる銘酒を、審査と同様の最高のコンディションで自由に味わえるとあって、例年以上の賑わいをみせていました。人気レストランの力作アペタイザー15品とのペアリングを楽しんだり、出品酒の利き酒をしながらメモをとったり。参加者それぞれが心ゆくまでイベントを堪能していました。

「全米日本酒歓評会」は、日本国外で最も長い歴史を持つ日本酒の品評会。独立行政法人酒類総合研究所の指導による日本酒審査の一般公開利き酒会です。今年は2019年6月4日〜6日の3日間、米国ハワイ州で行われ、43都道府県と米国・メキシコあわせ204蔵から過去最多512銘柄がエントリー。大吟醸A(精米歩合40%以下)、大吟醸B(精米歩合50%以下)、吟醸、純米の4部門のグランプリ、金賞、銀賞が下記に決定しました。審査員は日本から 9名、米国とカナダより1名ずつの計11名が招かれ、完全ブラインド方式で審査。151銘柄に金賞が、 124銘柄に銀賞が授与されました。今年のグランプリ、準グランプリは弊誌記事「速報【2019年度全米日本酒歓評会】受賞結果発表」をご覧ください。
開会前のオープニングセレモニーでは、全米日本酒歓評会 主催団体の国際酒会理事のAlan Kido氏から開会の挨拶があり、その後、全米日本酒歓評会の審査説明、授賞式へ。トップ3に輝いた銘柄を醸す酒蔵、過去19年の累計で好成績を修められた蔵へのエメラルド賞として、 外池酒造店(栃木県)が表彰されました。2019 ミス日本酒の紹介、鏡開きも華やかに催され、拍手喝采でイベントが幕開けしました。

会場には、海外における酒造りの先駆者 故・二瓶 孝夫氏(ホノルル酒造 副社長/カリフォルニア米を使った酒造りを実現/泡なし酵母を発見、酒の商品化に成功)の功績を讃える国際酒会のブースでは、二瓶氏の娘婿であるAlan Kido氏と、そのファミリーが遺志を引き継ぐ形で海外の日本酒文化が発信されていました。
30年ぶりに復活するハワイの酒蔵「Islander Sake Brewery Hawaii」が出展。醸造免許待ちのため、お酒の代わりに甘酒(ハワイの水と果物を使用)が振る舞われました。パイナップル・パッションフルーツの香りと味わいの甘酒は好評で、終演前の早い段階に無くなっていました。免許は翌日におりるとのこと。銘柄名はこれから決定、来年はハワイで賞に出す予定と意気込みを伺いました。

高知県酒造組合ブースでは、全米日本酒歓評会入賞率一位、全国一の辛口(グルコースの数値が低い)と言う特徴の土佐酒をPRをして、8蔵、全米約20種類の土佐酒を、蔵元、蔵人が振る舞い、そのおいしさの秘密を実感しました。海外深層水を原料にしたり、世界で初めて宇宙を旅した酵母「土佐宇宙酒」をつくったり、ユニークな取り組みをしています。日本酒の多様性を守るために甘味別の審査方法を提案し、グルコース別の審査をサケコンペティション・全米日本酒歓評会が導入したことは、高知の酒造りの大きな功績です。洗練された酒器デザインのフライヤーでPRに力をいれており、今後は地理的表示(GI)の取得を目指しています。

日本吟醸酒協会ブースでも自慢の日本酒を提供。平成20~25年の6年連続「全国新酒鑑評会」金賞受賞「天山 大吟醸 飛天山」はゴージャスで豊かな香りで非常に飲みやすく、「刈穂 純米大吟醸 銀千樹」「純米大吟醸 鳳陽」は早々と空になり好評を得ていました。World Sake Importsブースも人気の銘柄が並び、常に賑わっていました。
他にも日本酒とのペアリング、美食のレストラン15店舗のアペタイザーはどのブースも賑わっていました。日本酒と合わせるために考案された一夜限りの特別メニューはどれも至極の逸品でした。

「JOY OF SAKE」メインスポンサー ハワイアン航空のコラボフォトブースには、ハワイ往復ペア航空券が当たる抽選案内が設置され、2019 ミス日本酒 グランプリ春田早重さん他、日本酒アンバサダーとして活躍するファイナリストが並び、賑わいを見せていました。昨年好評だった燗酒ステーションでも2019 ミス日本酒 準グランプリ 冨田梨花さんらがお燗酒を振る舞い、おもてなし。参加者は記念撮影やおすすめの日本酒を楽しんでいました。隣の五反田の人気のお店「SAKE story」等が共同出展された「Team Gotanda」では、ブースでは歴代のミスター日本酒が勢揃いして、料理と笑顔のおもてなしをされていました。今年10周年を迎えた「JOY OF SAKE」。来年も乞うご期待です。

【開催概要】
■主催 NPO法人ジョイ・オブ・サケ
■開催日時 2019年11月6日(水)午後6:00~午後9:00
■会場 東京・五反田TOCビル13階特別ホール(東京都品川区西五反田 7-22-17)
■入場料 ¥8,500(当日券:¥9,500)
※512銘柄の自由な利き酒と各店のアペタイザー試食を含む
■ URL:http://www.joyofsake.jp/

【取材協力】※SNSからのレポートより一部転載
sakeambassador・古典エデュケーター 大濵 彩花氏
https://instagram.com/sakeambassador/

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酒蔵プレス編集部

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