地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第103回目の当記事では、新潟県東蒲原郡(にいがたけんひがしかんばらぐん)の麒麟山酒造(きりんざんしゅぞう)株式会社を特集します。
徹底した地元へのこだわり
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
創業1843年。新潟県東蒲原郡阿賀町(旧会津藩)の酒蔵です。
町の9割以上が森林からなる、自然豊かな環境のもと、すべての銘柄を地元・奥阿賀産米で酒造りをしています。
地元の米農家との20年以上に渡る協働、2010年には自社内に米づくり専門部門となるアグリ事業部を設立し、徹底した地元へのこだわりのもと、伝統的なすっきりとして飲み飽きしない淡麗辛口酒を造り続けています。
―代表銘柄は?
代表銘柄「麒麟山 伝統辛口」は麒麟山酒造の原点となるお酒です。
キレの良さと飲み飽きしない味わいが人気です。
愛称は「デンカラ」で、地元・新潟の定番の晩酌酒として長年愛されています。
―イチオシ商品はなんですか? 地元の食材・料理とはどんな合わせ方がおいしいですか?
イチオシは代表銘柄の「麒麟山 伝統辛口」です。
すっきりとした味わい、毎晩でも飲み飽きしない味わいを追求しています。
おすすめは55℃の熱燗で、バランスのよい味わいと、淡麗な後味が引き立ちます。
会津の食文化が残る町には、糀を使った食材があり、北前船によって定着したニシンの糀漬けや季節の野菜の味噌漬けなどは大変相性が良いです。
お米のうまみを活かした淡麗な晩酌酒
―酒造りではどんなことを心がけていますか?
すっきりとして、飲み飽きしない味わいを追求することです。
地元の食文化を堪能いただくときに、最高のパートナー役となれるよう、お米のうまみを活かした淡麗な晩酌酒を目指しています。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
代表銘柄「麒麟山 伝統辛口」をベースにした、日本酒サワーをおススメしています。
日本酒を強炭酸水で割ってレモンをひとしぼり、さっぱりと楽しめます。
―最後に、読者へのメッセージをお願いします!
奥阿賀の豊かな自然のなか、蔵人たちで日々お米を大切に育てています。
厳しい暑さや台風などもありますが、すくすくと元気に育ってくれています。
夏は暑く、冬は寒いこの町ですが、米作りと日本酒造りにはこれ以上ない最適な自然環境です。
奥阿賀の自然の恵みがたっぷり詰まった麒麟山のお酒、どうぞ味わっていただければ嬉しいです。
今回ご紹介した酒蔵について
【新潟県】
麒麟山酒造株式会社
https://kirinzan.co.jp/
新潟県東蒲原郡阿賀町津川46
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