地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。
今回は、静岡県富士宮市の牧野酒造を特集します。
富士山南麓・上野の里で受け継がれる酒造り

―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
ここは、自然豊かな富士山南麓の上野の里。
牧野家は鎌倉時代から続く家系で、代々地域の用水路及び水田開発に取り組み、穀物を扱う仕事をしていました。
その余剰米から江戸時代に酒造りを始め、現在は9代目が代表を務めています。
富士山の伏流水で仕込んだお酒は、後味がまろやかに仕上がります。
富士宮市重要建造物:「黒塀」(基礎:富士山溶岩づくり、推定築100年以上)、「土蔵」(江戸時代末期、築170年以上)、「煙突」(大正~昭和初期)/富士宮市景観最優秀賞「牧野酒造蔵全景」
―代表銘柄は?

「富士山 特別純米酒」
容量:720ml
アルコール度数:14度
日本酒度:+4
原料米:五百万石
精米歩合:60%
酵母:HD-101
お薦めの飲み方:冷してお召上がりいただくのがおすすめです。
おすすめのペアリング:お刺身をはじめとするお魚料理など

「富士山 にごり酒」
容量:720ml
アルコール度数:15度
日本酒度:-8
原料米:五百万石、一般米
精米歩合:70%
酵母:協会701
お薦めの飲み方:ソーダ割(にごりハイボール)
おすすめのペアリング:カプレーゼ、お魚料理など
和を大切にする蔵だからこそ生まれる酒

―酒造りで心がけていることは?
心がけていることは、富士山の湧き水を贅沢に使った丁寧なお米洗い。
基本である米洗いをきちんと行うことで、雑味が少なく、酔い覚めと酔い心地の良いお酒が醸されます。
もうひとつは「酒づくりは、人づくり」ということ。蔵人、スタッフたちの和を大切にすることで、いいお酒ができます。
そしてその和は、お酒を飲んでくださる皆様、日ごろ支えてくださる地域の皆様、牧野酒造に関わってくださるすべての皆様にも広がると考えています。
―読者へのメッセージをお願いします。
“名実ともに「富士山」“
これが牧野酒造が醸す日本酒です。
富士麓に生きる自然、歴史文化や携わる人々。
そのすべてを感じていただけると、きっと、もっと、美味しくなるはずです。
お料理の素材を引き立て、会話に華を咲かせる、穏やかな味と香りの清酒「富士山」。
皆様の心と団らんのひとときに、「富士山」はいつでも寄り添います。

―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
おすすめスポット【白糸の滝】富士山の湧き水が幅150mの岸壁から絹糸のように流れ落ちる、世界遺産にも登録された圧巻の絶景スポット。
代表銘柄のひとつである「白糸」は、この白糸の滝が由来です。
盛り上がっている話題【VILA fujinomiya】来春、一等貸しの宿泊施設が富士宮駅前に誕生します。
酒造りが盛んな富士宮の特性を生かした「町屋・酒造ストーリーズ」を題したプロジェクトを創設し、昔風の街並みが再現される予定です。
今回ご紹介した酒蔵について
【静岡県】
牧野酒造合資会社
静岡県富士宮市下条1037
https://www.makino-shuzo.com/
