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~淡麗で旨味のある酒造りと個性的な製品づくり~【萬寿鏡】マスカガミ-新潟県


地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第111回目の当記事では、新潟県加茂市(にいがたけんかもし)の株式会社マスカガミを特集します。

個性的な製品づくり

―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。

弊社のある新潟県加茂市は、北越の小京都として知られ、東に粟ヶ岳、西に弥彦山を眺望できる風光明媚な地であり、古くから木工製品の産地として知られています。そんな加茂市で、弊社は創業以来、130年にわたり酒造業を営み、現在の社長で五代目となります。

「萬寿鏡」という銘柄は、万葉集などの和歌に由来します。淡麗で旨味を大切にした酒造りと甕入り清酒の甕覗や、ちょっと普通じゃない普通酒F40など個性的な製品づくりを心がけています。

―代表銘柄は?

  • 清酒 萬寿鏡
    弊社の製品の中では、地元の晩酌酒として一番親しまれているレギュラー酒です。

―イチオシ商品はなんですか? 地元の食材・料理とはどんな合わせ方がおいしいですか?

  • 萬寿鏡 F40
    現在、弊社では一番人気の製品です。Fは普通酒を、40は精米歩合を表しています。

    2014年の秋、酒米の越淡麗を弊社と契約栽培していた農家が、大吟醸用に作った米を乾燥不足で検査に出してしまい、等級を取得できないという事件がおきました。
    等級外の米は、特定名称酒に使用することができないため、苦肉の策で、この酒米を大吟醸並みの精米歩合40%にまで磨いて普通酒を造りました。これがF40誕生のきっかけです。

    最初は、一回限りの限定販売のつもりでしたが、予想外の人気で、翌年からは、等級の取れた米を使用し、「ちょっと普通じゃない普通酒」というキャッチコピーで毎年暮れに販売しています。

    少し甘口のフルーティーなお酒で、幅広い料理に合わせられると思いますが、特に白身魚を中心としたお刺身などがマッチすると思います。
    その後、アルファベットラインと称してシリーズ化を図り、F60、F50、J55(純米吟醸)などをレギュラー格に、現在9種類ほどを展開しています。

良質な酒を醸すために、米を惜し気もなく磨く

―酒造りではどんなことを心がけていますか?

良質な酒を醸すために、米を惜し気もなく磨くこと、弊社では、この理屈を曲げて良い酒は造れないと考えています。

その表れとして、一番低価格な普通酒の製品「清酒 萬寿鏡」でも精米歩合60%としています。
定番酒にこそ酒蔵の誠意があらわれると考えています。

―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。

加茂市は、特に観光地ではないのですが、歴史ある青海神社を有する加茂山公園は、行楽シーズンには親子連れなどに親しまれています。

また、ゴールデンウィーク前後には、町の中心を流れる加茂川に多数のこいのぼりが吊るされて、これもまた親子連れでにぎわっています。

―最後に、読者へのメッセージをお願いします!

弊社は、良酒造りにおける一番大切なことは、コストが許す限りたくさんお米を磨くこと、すなわち精米歩合であると考えています。

それを多くの人に理解していただきたく、近年ではアルファベットラインと称し、普通酒のFシリーズ、純米酒のJシリーズを発売し、F50、J50といったように、製品名に精米歩合の数値を表記した製品展開を行っています。

60より50、50より40といったように、この数値が小さくなるほどコストがかかった良いお酒であると言えます。

それらの違いを楽しんでお飲みいただければと考えています。

今回ご紹介した酒蔵について

【新潟県】
株式会社マスカガミ
https://masukagami.co.jp/
新潟県加茂市若宮町1-1-32

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  • この記事を書いた人

酒蔵プレス編集部

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